Loews State Theatre, broader view of exterior.
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ランドマーク・シアターシラキュースに現存する豪華な映画宮殿の歴史と建築

🗓 2026年8月6日

ニューヨーク州シラキュースのサウス・サリナ通りに位置するランドマーク・シアター(旧称:ロウズ・ステート・シアター)は、1920年代に流行した「映画宮殿(ムービー・パレス)」時代の豪華な建築様式を今に伝える貴重な劇場です。現在はパフォーミングアーツセンターとして利用されており、地域の文化的な拠点となっています。

この劇場は、当時の贅沢な娯楽空間を象徴する建物として設計され、現在は全米史跡登録財(National Register of Historic Places)にも指定されています。シラキュース市内では、この時代の華やかな劇場建築の中で唯一生き残った例として高く評価されています。

Loews State Theatre, broader view of exterior.

Key Facts

  • 正式名称:ランドマーク・シアター(開館当時はロウズ・ステート・シアター)
  • 所在地:アメリカ合衆国ニューヨーク州シラキュース
  • 建築家:トーマス・W・ラム(Thomas W. Lamb)
  • 建築様式:クラシカル・リバイバル(古典主義復興様式)
  • 収容人数:2,908名
  • 歴史的価値:1977年に全米史跡登録財に指定

劇場の歩み:黄金時代から再生まで

開館と全盛期

1926年2月19日にロウズ・コーポレーションによって計画が発表され、かつてのジェファーソン・ホテルがあった場所に建設されました。1928年2月18日のグランドオープン以来、当時は人気のボードビル(寄席演芸)と最新映画を組み合わせた二本立ての上映が行われていました。世界恐慌や第二次世界大戦という困難な時代にあっても、その豪華な内装は人々にとって日常を忘れさせる逃避行の場となり、安定した集客を維持していました。

危機と保存活動

しかし、1970年代に入ると観客数の減少と建物の老朽化が進み、1975年には閉館に追い込まれます。取り壊しの危機に直面しましたが、1976年に保存・修復を目的とした団体「Syracuse Area Landmark Theatre (SALT)」が結成されました。コンサートプロモーターのマレー・バーンサル氏夫妻らが中心となり、1977年にはハリー・チャピンによるチャリティコンサートを通じて購入資金65,000ドルを集め、劇場を買い取りました。このタイミングで名称が現在の「ランドマーク・シアター」へと変更されました。

近代的な設備への刷新

2010年10月から2011年11月にかけて、約1,600万ドルを投じた大規模な改修工事が実施されました。このプロジェクトでは、より大規模で長期的なイベントを誘致するため、舞台裏の拡張や楽屋、グリーンルームの整備が行われました。また、利便性を高めるためにチケットボックスをサリナ通り側へ移設し、古い積み込みドックを最新の2ベイ式ドックに更新するなど、現代の公演ニーズに合わせた機能的な改善がなされました。

建築的特徴と芸術性

設計者のトーマス・ラムは、この劇場を「ヴェネツィアの商人を通じて伝わったオリエント」と表現し、ヨーロッパ、ビザンチン、ロマネスク様式を融合させた独自のスタイルを追求しました。これは、後にニューヨーク市に建設されたロウズ社の「オリエンタル・パレス」に先駆ける、初期のオリエンタル様式映画館の先駆けとされています。

かつてのロビーには、コーネリアス・ヴァンダービルトの邸宅のためにルイ・ティファニーが設計した巨大なシャンデリアや、1,400本のパイプを持つヴルツィター・オルガン、さらには日本風のパゴダ(塔)の噴水がある魚池などが設置されていました。現在は一部の設備こそ失われていますが、赤と金を基調とした装飾や壁画は丁寧に修復され、当時の豪華な雰囲気が保存されています。

建物全体の構成

劇場が入っている建物(ロウズ・ビルディング)は、劇場部分以外に店舗やオフィススペースを含んでいます。上層階は開発者ロバート・ドゥセットによって24戸の分譲マンションに改装されており、文化施設と居住空間が共存する構造となっています。

項目 詳細
開館日 1928年2月18日
建築様式 クラシカル・リバイバル / オリエンタル様式
座席数 2,908席
運営団体 Syracuse Area Landmark Theatre (SALT)
主な用途 パフォーミングアーツセンター

Frequently Asked Questions

ランドマーク・シアターはもともとどのような目的で建てられましたか?

もともとは「ロウズ・ステート・シアター」として、映画の上映とボードビル(演芸)の公演を同時に提供する豪華な映画宮殿として建設されました。

この劇場の建築的な特徴は何ですか?

建築家トーマス・W・ラムによる設計で、クラシカル・リバイバル様式をベースに、ビザンチンやロマネスク、オリエンタルな要素を融合させた贅沢な内装が特徴です。

一度閉館したあと、どのようにして救われましたか?

1975年に閉館し取り壊しの危機にありましたが、地域団体SALTが結成され、ハリー・チャピンのチャリティコンサートなどで資金を集めて買い取ったことで保存されました。

現在はどのような施設として利用されていますか?

現在はパフォーミングアーツセンターとして運営されており、演劇やコンサートなどの様々な舞台芸術の会場として利用されています。

建物全体は劇場だけになっているのでしょうか?

いいえ。建物の上層階は「ロウズ・ビルディング」と呼ばれ、一部は分譲マンションとして利用されており、店舗スペースなども併設されています。

References

  1. "National Register Information System". . . January 23, 2007.
  2. "Landmark Theatre". Cinema Treasures. Cinema Treasures. 2007. Retrieved 2007-07-21.
  3. "Landmark History". Landmark Theatre web site. Landmark Theatre. 2007. Archived from the original on 2007-09-11. Retrieved 2007-07-21.
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  6. Robertson, Haley (11 February 2018). "Landmark Theatre celebrates 90 years of entertainment in Syracuse". . Retrieved 13 October 2021.
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