ジョシュ・マンデル(Joshua Aaron Mandel)は、アメリカ合衆国オハイオ州で活動した共和党の政治家です。2011年から2019年までオハイオ州財務長官を務め、州の資金運用を統括する最高責任者として知られています。また、州下院議員としての経験や、米国上院議員への複数回にわたる挑戦など、オハイオ州の政治シーンにおいて強い存在感を示してきました。
主要な事実(Key Facts)
- 役職:第48代オハイオ州財務長官(2011年〜2019年)およびオハイオ州下院議員(2007年〜2011年)。
- 政党:共和党。
- 軍歴:アメリカ海兵隊予備役として服役し、イラク戦争に従軍。階級は軍曹。
- 学歴:オハイオ州立大学(学士)およびケース・ウェスタン・リザーブ大学(法務博士)。
- 政治的傾向:保守的な立場を取り、一部では右派的な人物として評されています。
政治キャリアの歩み
地方政治から州議会へ
マンデル氏の政治活動は、リンドハースト市議会から始まりました。在任中、彼は住民への税還付や固定資産税の引き下げを提案し、実際に一部の減税を実現させるなど、財政的なアプローチで支持を集めました。
その後、2006年にオハイオ州下院議員(第17選挙区)に初当選します。2008年にも再選を果たし、2011年まで州議会で活動しました。
オハイオ州財務長官としての時代
2010年の選挙で、マンデル氏は民主党のケビン・ボイス氏を破り、オハイオ州財務長官に就任しました。財務長官として、州の支出をオンラインで公開する「OhioCheckbook.com」の導入や、障害を持つ州民向けの投資プログラム「STABLEアカウント」の推進など、デジタル化と福祉的な財務施策に取り組みました。
一方で、その任期中は論争も絶えませんでした。特に、公金を用いたテレビ広告の運用において、州の管理委員会の承認を避けるために支払額を分割して処理していたことが批判を浴び、結果として州予算に監視を強化する修正案が導入されることとなりました。
米国上院議員への挑戦と挫折
マンデル氏は、より高いステージである米国上院への出馬を繰り返し試みました。2012年には共和党候補としてシェロッド・ブラウン氏に挑みましたが、惜しくも敗北しました。その後、2018年の出馬を表明したものの撤回し、2022年に再び出馬を表明しました。
2022年の共和党予備選挙では、後の副大統領となるJD・ヴァンス氏らと激しく競いましたが、最終的に敗れました。近年では、COVID-19パンデミックや政治的陰謀論に関する過激な主張を展開し、政治的な立ち位置をより右傾化させていると指摘されています。
軍歴と私生活
政治活動以前に、マンデル氏は2000年から2008年までアメリカ海兵隊予備役として服役していました。イラク戦争に従軍し、軍曹まで昇進した経験は、彼の政治的なアイデンティティの一部となっています。
私生活では、2008年にイラナ・シャフラン氏と結婚し3人の子供を設けましたが、2020年に離婚しました。その後、離婚後の養育費や医療費の支払いを巡って法的な争いとなり、法廷侮辱罪で拘禁判決を受けたこともあります。なお、2025年にはアリッサ・ストレイヤー氏と再婚しています。
選挙結果まとめ
マンデル氏がこれまでに経験した主要な選挙の結果は以下の通りです。
| 年 | 出馬役職 | 結果 | 得票率 | 主な対立候補 |
|---|---|---|---|---|
| 2006年 | オハイオ州下院議員 | 当選 | 67% | ロジャー・J・グディ |
| 2010年 | オハイオ州財務長官 | 当選 | 55% | ケビン・ボイス |
| 2012年 | 米国上院議員 | 落選 | 45% | シェロッド・ブラウン |
| 2014年 | オハイオ州財務長官 | 再選 | 57% | コニー・ピリッチ |
| 2022年 | 米国上院議員(予備選) | 落選 | 23.9% | JD・ヴァンス |
Frequently Asked Questions
ジョシュ・マンデル氏はどのような政治的立場ですか?
共和党員であり、保守的な立場を取っています。特に中絶反対(母親の命を守る例外を除く)や、伝統的な価値観を重視する姿勢を示しています。近年では、より右派的な主張を強めています。
財務長官時代にどのような功績がありましたか?
州の支出を透明化するオンラインチェックブックの導入や、障害者のための貯蓄・投資口座であるSTABLEアカウントの構築など、州民の利便性と福祉を向上させる施策を推進しました。
なぜ2022年の上院選挙で敗れたのですか?
共和党の予備選挙において、JD・ヴァンス氏ら複数の候補者と競った結果、得票率で及ばず落選しました。
軍歴について教えてください。
2000年から2008年までアメリカ海兵隊予備役として服役し、イラク戦争に従軍しました。最終的な階級は軍曹(Sergeant)です。
私生活でどのようなトラブルがありましたか?
前妻との離婚後の養育費や子供の医療費支払いを巡る紛争があり、離婚合意書の条件に違反したとして、法廷侮辱罪で7日間の拘禁判決(条件付きで回避可能)を受けたことがあります。
References
- "J.D. Vance Wins Republican Senate Primary in Ohio". . May 3, 2022. Retrieved May 7, 2022.
-
- "Ohio GOP Senate candidate questions Jewish faith of frontrunner". . November 12, 2021. Retrieved November 12, 2021.
- Kampeas, Ron (November 11, 2021). "Josh Mandel is running for Senate again — this time as a far-right leader who promotes 'Judeo-Christian' values". . Retrieved November 12, 2021.
- Gabriel, Trip (January 28, 2022). "Political Theater on an Ohio Debate Stage". . 0362-4331. Retrieved February 3, 2022.
- Skalka, Liz (February 3, 2022). "Josh Mandel May Be Trolling The GOP. He's Probably Ohio's Next Senator". . Retrieved February 3, 2022.
- "Pro-Trump Ohio candidates realize endorsement may never come". . March 18, 2022. Retrieved April 4, 2022.
- "Ohio Treasurer Josh Mandel speaks on citizenship at Hilltop Elementary School in Beachwood". . January 19, 2012. Retrieved August 27, 2012.
- "Mazel Tov" (PDF). Green Road Synagogue. September 2008. Archived from the original (PDF) on May 2, 2014. Retrieved March 13, 2012.
- "Duber-Mandel". Cleveland Jewish News. February 13, 2009. Retrieved August 27, 2012.
- Johnson, Alan. "Military veterans Mandel, Pillich square off in Ohio treasurer's race". .
- Guillen, Joe (October 19, 2010). "Experience as a Marine frames Josh Mandel's candidacy for Ohio treasurer". . Retrieved May 19, 2011.
- Lanka, Benjamin. "Ohio treasurer's race full of disdain". The Enquirer.
- "Economy is 'No. 1 priority' for Josh Mandel". The Lantern. September 24, 2012.
- "Q1 2005 Agendas & Minutes". City of . Retrieved June 28, 2012.