デジタルデータの文字表現において、特定の地域や言語を正確に表示させるための規格が重要です。ISO-8859-13は、主にバルト諸国で話される言語をサポートするために設計された8ビットのシングルバイト文字セットです。一般的に「Latin-7」や「Baltic Rim」という名称で知られており、1998年にISO/IEC 8859シリーズの一部として初めて公開されました。
この規格は、基本的な英語文字を定義したUS-ASCIIを拡張したものであり、バルト地域の言語特有の文字を効率的に扱うことを目的としています。また、以前の規格であるISO 8859-4やISO 8859-10では不足していたポーランド語の文字も補完されています。ただし、これらの先行規格とは異なり、北欧諸国の言語はカバーしていない点が特徴です。
Key Facts
- 正式名称: ISO/IEC 8859-13:1998
- 主な用途: バルト諸国語(エストニア語、ラトビア語、リトアニア語など)の表記
- ベース規格: US-ASCIIを拡張したISO 8859(拡張ASCII)形式
- 互換性と関連: Windows-1257やIBM-922(エストニア語部分)と類似性が高い
- 識別名: IANAでは「ISO-8859-13」が推奨名称として採用されている
技術的な仕様と互換性
ISO-8859-13は、ISO/IEC 6429で定義されているC0およびC1制御コードを補完することで、IANA(Internet Assigned Numbers Authority)によって推奨される文字セット名として登録されています。これにより、ネットワーク通信における文字コードの識別が明確になっています。
他規格との関係性
この規格は、Microsoftのコードページ28603(Windows-28603)や、IBMのコードページ921(拡張前)に割り当てられていました。また、ラトビアの国家規格であるLVS 8としても知られています。さらに、ISO-IR 206(コードページ901)という派生規格では、位置A4にある通貨記号がユーロ記号(€)に置き換えられており、経済圏の変化に対応しています。
| 項目 | 詳細内容 |
|---|---|
| 別名(エイリアス) | iso-ir-179, l7, csISOLatin7, latin7 |
| 分類 | ISO 8859 (拡張ASCII / ISO 4873 レベル1) |
| ベースとなった規格 | Windows-1257 (LST 1590-3) |
| 関連エンコーディング | LST 1590-4, IBM-922 |
Frequently Asked Questions
ISO-8859-13はどのような言語のために作られましたか?
主にバルト諸国で使われる言語をカバーするために設計されました。また、以前のISO 8859-4やISO 8859-10で不足していたポーランド語の文字も含まれています。
北欧諸国の言語もサポートしていますか?
いいえ、ISO-8859-13は北欧諸国の言語をサポートしていません。これは、同様の目的で作成された一部の先行規格とは異なる点です。
WindowsやIBMの規格とはどのような関係がありますか?
Windowsではコードページ28603として、IBMではコードページ921として割り当てられていました。また、Windows-1257と類似しており、エストニア語のエンコーディングに関してはIBM-922とも一致しています。
ユーロ記号(€)は含まれていますか?
標準のISO-8859-13では通貨記号が配置されていますが、それをユーロ記号に置き換えたISO-IR 206(コードページ901)という規格が存在します。