A size chart illustrating the ISO A series described in ISO 216
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ISO 128テクニカルドローイングにおける表現原則の国際標準

🗓 2026年8月13日

設計や製造の現場において、図面は共通の言語として機能します。ISO 128は、テクニカルドローイング(技術図面)における表現の一般原則を定めた国際標準規格であり、物体をどのようにグラフィカルに表現すべきかを世界的に統一しています。これにより、国や組織を越えて正確な情報の伝達が可能になります。

Key Facts

  • 目的: 技術図面における物体表現の一般原則を標準化すること。
  • 適用範囲: 手書きおよびコンピュータベースの図面に適用(3D CADモデル自体は対象外)。
  • 構成: 1996年から2003年にかけて展開され、現在は15のパートで構成される。
  • 前身: 1922年に発行されたドイツのDIN 6規格をベースに発展した。
  • 最新動向: 2020年および2022年にも最新のリビジョンが公開されている。

ISO 128の概要と歴史的変遷

ISO 128は、1982年に正投影法の表現原則を定めた15ページの文書として初めて登場しました。そのルーツは、1922年に初版が発行され、その後1950年と1968年に更新されたDIN 6規格にあります。このドイツ規格がベースとなり、世界共通のルールとしてISO 128へと昇華されました。

2003年までに、この規格群は15のパートへと拡張され、より詳細な規定が盛り込まれました。基本となる図面の構造や実行ルールから始まり、線の種類、投影図、断面図といった基本コンベンション、さらには機械、建築、土木、造船といった専門分野ごとの図面形式までを網羅しています。

規格の構成と現在の適用範囲

現在のISO 128シリーズは、基本原則から専門的な応用までを階層的に定義しています。特に重要なのは、図面で使用される「線」の定義や、「視点・断面」の描き方に関する規定です。これらは、設計者が意図した形状を製造者が誤解なく理解するために不可欠な要素です。

また、本規格は伝統的な手書き図面だけでなく、現代のCAD(コンピュータ支援設計)による作図にも適用されます。ただし、3次元のCADモデルそのもののデータ形式ではなく、あくまで「図面としての表現」を規定している点に注意が必要です。

主要な現行パートの一覧

  • ISO 128-1:2020:導入および基本要件
  • ISO 128-2:2020:線の基本コンベンション
  • ISO 128-3:2022:投影図、断面図、切断図
  • ISO 128-15:2013:造船図面の表現方法
  • ISO/TS 128-71:2010:機械工学図面の簡略表現
  • ISO 128-100:2020:インデックス(索引)

かつてはCADシステム専用の線規定(ISO 128-21)や、建築図面向けの投影法(ISO 128-43)などが個別のパートとして存在していましたが、現在はより包括的なISO 128-2やISO 128-3へと統合・整理されています。

関連する国際標準規格

ISO 128は単独で機能するのではなく、他の多くのISO規格と組み合わせて運用されます。例えば、寸法や公差の表記にはISO 129が、用紙サイズにはISO 216が適用されます。

ISO 216は、世界的に普及しているA4やA3といった用紙規格を定めたものであり、テクニカルドローイングのレイアウトを決定する際の基礎となります。

A size chart illustrating the ISO A series described in ISO 216
ISO 216で規定されているISO Aシリーズのサイズチャート

主要な関連規格まとめ

ISO 128を補完する主要規格
規格番号 規定内容
ISO 129 寸法および公差の表示方法
ISO 216 用紙サイズ(A判など)
ISO 5455 縮尺の規定
ISO 5457 図面シートのサイズとレイアウト
ISO 1660 幾何公差の規定

Frequently Asked Questions

ISO 128は3D CADモデルに適用されますか?

いいえ、適用されません。ISO 128は、図面上のグラフィカルな表現(2次元的な提示方法)を規定するものであり、3次元CADモデル自体のデータ構造や仕様を規定するものではありません。

この規格はどのような分野の図面に利用できますか?

非常に幅広く、機械工学、建築、土木、造船などのエンジニアリング全般に適用可能です。分野ごとに最適化されたパート(例:造船用のISO 128-15)も用意されています。

ISO 128とDIN 6の関係は何ですか?

DIN 6は1922年にドイツで発行された図面規格であり、ISO 128の前身にあたります。ISO 128は、このDIN 6の概念を国際的に拡張し、現代的なニーズに合わせて発展させたものです。

最新の更新はいつ行われましたか?

ISO 128シリーズは継続的に更新されており、直近では2020年(パート1、2、100)および2022年(パート3)にリビジョンが公開されています。

References

  1. "ISO 128‑1:2020 –– General principles of presentation (Part 1)". International Organization for Standardization. Retrieved 2025-07-16.
  2. ISO 128 Techstreet. Archived 17 October 2019.