Foundation for Global Sports Development(世界スポーツ開発財団)の活動と社会的貢献

スポーツには、国境や年齢、身体的な制約を超えて人々を団結させる力があります。カリフォルニア州ロサンゼルスに拠点を置くFoundation for Global Sports Development(世界スポーツ開発財団)は、この力を最大限に活用し、世界中の子どもたちにスポーツマンシップ、教育、フェアプレー、そして倫理観を浸透させることを目的とした501(c)3認定の非営利団体です。

本財団は、弁護士のデビッド・ウリッチ会長と、心理学者であり著述家のスティーブン・アンガーライダー副会長のリーダーシップのもと、スポーツを通じた社会正義の実現と次世代の育成に尽力しています。

Key Facts

  • 組織形態: 米国カリフォルニア州ロサンゼルスに本部を置く501(c)3非営利団体。
  • 主目的: 世界の子どもたちへのスポーツマンシップ、教育、倫理、フェアプレーの普及。
  • 主要プログラム: リスクを抱える若者をオリンピックへ招待する「Playmakers Program」の運営。
  • 支援実績: 国際パラリンピック委員会(IPC)への資金提供や、パラパワーリフティングの指導者育成を支援。
  • 表彰制度: 社会貢献度の高いアスリートや指導者に贈る「Athletes in Excellence Award」および「Humanitarian Award」を創設。

次世代を育成するユースプログラムとメンターシップ

財団が特に力を入れているのが、環境的に困難な状況にある子どもたちに機会を提供するPlaymakers Programです。このプログラムは、若者がオリンピックという最高の舞台に触れることで、人生の目標や希望を見出すことを目的としています。

  • 2010年バンクーバー大会: サンフランシスコのBoys & Girls Clubsから50人のリスクを抱える子どもたちを招待。
  • 2012年ロンドン大会: SOS Outreachと連携し、ティーンエイジャーのグループを派遣。
  • 2016年: コロラドスプリングスのオリンピックトレーニングセンターへ、デンバー地域の若者50人を3日間の研修旅行に招待。

また、パラリンピアンのキャンデイス・ケーブル氏を含む「チャンピオン・アンバサダー」チームを組織し、ポッドキャストやブログ、講演活動を通じて、世界中の若者へメンターシップ(助言・指導)を提供しています。

国際的なパートナーシップとスポーツの普及

財団は、特定の競技の普及やパラスポーツの底上げのために、国際的なスポーツ団体と密接に連携しています。

パラリンピックへの貢献

2015年には、国際パラリンピック委員会(IPC)に対し、米国におけるIPCの取り組みへの理解と意識を高めるため、75,000ドルを寄付しました。さらに、Agitos Foundation(アギトス財団)と協力し、2016年リオパラリンピックに向けて、23カ国から49人のコーチを対象とした「エリート・パラパワーリフティング・コーチングコース」のトレーニングを支援しました。

カーリングの普及活動

2013年からは世界カーリング連盟と提携し、「オリンピック・セレブレーション・ツアー」を展開しています。オリンピック出場経験のあるカーリング選手を世界各国の加盟協会やクラブに派遣することで、競技への関心を高めています。

歴史の記憶と倫理的なスポーツ環境の構築

スポーツの光だけでなく、その影にある悲劇や倫理的課題に対しても、財団は真摯に取り組んでいます。

1972年ミュンヘンオリンピックでテロにより犠牲となった11人のイスラエル人への追悼記念碑の設置を支援したほか、当時の惨劇を追ったドキュメンタリー映画『Munich ’72 and Beyond』の資金提供を行いました。この作品は、第38回ニュース&ドキュメンタリー・エミー賞の優秀賞にノミネートされるなど、高い評価を得ています。

また、スポーツにおける公正さを守るため、2017年にはペッパーダイン大学でアンチドーピングに関するシンポジウムを共催し、当時のIPC会長フィリップ・クレイブン卿が基調講演を行いました。

卓越性と人道主義を称える表彰制度

財団は、競技成績だけでなく、社会的なリーダーシップを発揮した人物を称える2つの主要な賞を設けています。

財団による主要な表彰制度の概要
賞の名前 対象者 特徴・特典
Athletes in Excellence Award 現役および引退したアスリート 地域社会のリーダーとして貢献した人物に贈呈。10,000ドルの使途自由な助成金を授与。
Humanitarian Award 社会・経済・政治・環境正義のリーダー 平等と正義のために尽力した人物に贈呈。リチャード・パウンド氏やアニタ・デフランツ氏などが受賞。

Frequently Asked Questions

Foundation for Global Sports Developmentとはどのような組織ですか?

米国ロサンゼルスに拠点を置く非営利団体で、世界中の子どもたちにスポーツを通じた教育、倫理、フェアプレーの精神を広める活動を行っています。

Playmakers Programでは具体的にどのような活動をしていますか?

経済的・環境的に困難な状況にある若者をオリンピック会場やトレーニングセンターに招待し、スポーツの素晴らしさに触れる機会を提供することで、彼らの人生にポジティブな影響を与える活動です。

パラリンピックに関連してどのような支援を行っていますか?

IPCへの資金提供や、Agitos Foundationと連携したパラパワーリフティングのコーチ育成など、パラスポーツの普及と質の向上を支援しています。

どのような人物が財団の賞を受賞していますか?

「Athletes in Excellence Award」では社会貢献度の高いアスリートが、「Humanitarian Award」では世界アンチドーピング機構(WADA)の創設議長リチャード・パウンド氏やIOCのアニタ・デフランツ氏など、人道的な正義のために尽力したリーダーが受賞しています。

ミュンヘンオリンピックの悲劇に対してどのような活動を行いましたか?

犠牲となった11人のイスラエル人を追悼する記念碑の設置を支援したほか、その歴史を伝えるドキュメンタリー映画の制作を資金面でサポートしました。