ESTC title count 1600–1799. The ups and downs in phases of political turmoil are clearly visible, particularly the sharp rise of the title output following the abolition of the Star chamber in 1641.
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English Short Title Catalogue (ESTC) の概要と歴史

🗓 2026年8月13日

English Short Title Catalogue (ESTC)とは、1473年から1800年までの間にイギリスおよびその旧植民地(主に北米)で出版された著作を網羅した統合短題目録(ショートタイトル・カタログ)です。主に英語で書かれた文献を対象としており、大英図書館をはじめとする世界各地の図書館が所蔵するコレクションを基盤として構築されています。

この膨大なデータベースは、大英図書館とカリフォルニア大学リバーサイド校の書誌研究センター(CBSR)によって共同管理されており、研究者は無料で検索を利用することが可能です。

Key Facts

  • 対象期間: 1473年から1800年までに出版された著作。
  • 対象地域: イギリスおよび北米などの旧植民地。
  • 管理体制: 大英図書館とカリフォルニア大学リバーサイド校(CBSR)による共同運営。
  • アクセス: オンラインで誰でも無料で検索可能。
  • 最新動向: 2025年5月にCERLとの協力によりベータ版として再ローンチ。

ESTCの成り立ちと発展

もともとこのプロジェクトは、1701年から1800年までをカバーする「18世紀短題目録(Eighteenth-Century Short Title Catalogue)」としてスタートしました。その後、より古い時代の文献を統合することで、現在の広範な期間をカバーする形式へと発展しました。

具体的には、1473年から1640年までを記録したA.W.ポラードとG.R.レッドグレイヴによる目録や、1641年から1700年までを対象としたドナルド・ゴダード・ウィングの書誌情報が順次組み込まれ、包括的なデータベースへと進化を遂げました。

出版数の推移を見ると、政治的な激動期には出版傾向に顕著な変動が見られます。例えば、1641年の星室裁判所(Star Chamber)廃止後には、出版数が急激に増加したことが記録されています。

ESTC title count 1600–1799. The ups and downs in phases of political turmoil are clearly visible, particularly the sharp rise of the title output following the abolition of the Star chamber in 1641.

このように、ESTCは単なる書籍リストではなく、時代の社会情勢や出版文化の変遷を可視化する重要な学術的リソースとなっています。

The series 1477–1799 with numbers per decade

サイバー攻撃による中断とシステムの復旧

2023年10月、大英図書館のデジタルインフラがランサムウェアによるサイバー攻撃を受けたため、ESTCのデータベースは一時的にオフラインとなりました。この危機的な状況下で、研究への影響を最小限に抑えるため、「Print Probability」というサイトにて、2014年時点のデータを基にした1700年以前の暫定的なバージョンが公開されました。その後、2024年1月には1700年以降の限定的なデータも追加されています。

その後、2025年5月には、欧州研究図書館コンソーシアム(CERL)が、大英図書館およびCBSRのオリジナルチームと協力し、完全版のESTCをベータ版として再ローンチしました。この新プラットフォームでは、利便性を高めるための「検索履歴機能」が新たに導入されています。

ESTCの基本構成まとめ

ESTC データベース概要
項目 詳細内容
カバー期間 1473年 〜 1800年
主な対象地域 イギリス、北米(旧植民地)
共同運営機関 大英図書館、カリフォルニア大学リバーサイド校 (CBSR)
最新プラットフォーム提供 欧州研究図書館コンソーシアム (CERL)
利用料金 無料

Frequently Asked Questions

ESTCで検索できる書籍の範囲はどこまでですか?

1473年から1800年の間に、イギリスおよび北米などの旧植民地で出版された、主に英語の著作が対象となっています。

誰がこのデータベースを管理しているのですか?

大英図書館とカリフォルニア大学リバーサイド校の書誌研究センター(CBSR)が共同で管理しています。また、最新のプラットフォーム運用には欧州研究図書館コンソーシアム(CERL)が協力しています。

2023年のサイバー攻撃でデータは失われたのですか?

大英図書館のシステムが攻撃を受け一時的に利用不能となりましたが、その後CERLなどの協力により完全版が再ローンチされており、現在は再び利用可能です。

ESTCを利用するのに費用はかかりますか?

いいえ、このデータベースは無料で検索して利用することができます。

以前の目録(ポラードやウィングなど)との関係は?

ESTCは、ポラードとレッドグレイヴの目録(1473-1640年)や、ドナルド・ゴダード・ウィングの書誌(1641-1700年)などの既存の重要な目録を統合して構築されています。

References

  1. "English Short-Title Catalog (1473-1800) North America". University of California. Retrieved 2007-03-22.
  2. Snyder, Henry L. “The English Short Title Catalogue.” The Papers of the Bibliographical Society of America 82, no. 3 (1988): 333–36.
  3. "British Library cyber-attack – some tips for workarounds" (PDF). Cambridge University Libraries.

📸 フォトギャラリー

ESTC title count 1600–1799. The ups and downs in phases of political turmoil are clearly visible, particularly the sharp rise of the title output following the abolition of the Star chamber in 1641.
The series 1477–1799 with numbers per decade