南米チリの電力インフラを支える最大手企業であるEnel Generación Chile(エネル・ジェネラシオン・チリ)は、同国のエネルギー供給において中心的な役割を担っています。かつてはEmpresa Nacional de ElectricidadおよびEndesa Chileとして知られていた同社は、国営から民営化を経て、現在はグローバルなエネルギーグループであるEnelの傘下で事業を展開しています。
Key Facts
- 業界地位: チリ国内最大の電力事業会社。
- 設立: 1943年12月1日に国営のCORFOの子会社として誕生。
- 所有構造: Enersis(60%保有)を通じて、スペインのEndesaグループ(Endesa International SA経由)が支配。
- 事業領域: 発電を主軸とし、アルゼンチン、コロンビア、ペルーにも投資を展開。
- 最新の動向: 2021年1月よりSCM Minera Lumina Copper Chileへ再生可能エネルギーを供給する契約を締結。
企業の沿革と組織構造
同社は1943年に設立され、当初は国家的な電力供給を目的とした国営企業として運営されていました。その後、1989年に民営化が実施され、市場競争に基づいた経営体制へと移行しました。現在は、Enel Americasを親会社とし、スペインのEndesaグループの強力な資本背景を持って運営されています。
経営陣には、CEOのJoaquín Galindo Vélez氏やCFOのEduardo Escaffi Johnson氏が名を連ねており、サンティアゴに本社を置いています。また、チリ国内のみならず、ブラジルの送電・配電事業など、南米全域にわたる戦略的な投資を行っているのが特徴です。
多様な発電ポートフォリオ
Enel Generación Chileは、安定した電力供給を実現するために、多種多様な発電方式を組み合わせて運用しています。火力発電から水力、そして最新の再生可能エネルギーまで、幅広い電源を保有しています。
発電方式別の主要施設
- 水力発電: RalcoやAntucoなどの大規模施設を運用。かつてはBaker川とPascua川に5つのダムを建設するHidroAysénプロジェクトを推進していましたが、これは後にキャンセルされました。
- 火力発電: 石炭(Guacolda、Ventanas)、天然ガス(Nehuenco、Nueva Renca)、バイオ燃料(Valdivia)、重油(Antilhue)など、多様な燃料を用いたプラントを稼働させています。
- 再生可能エネルギー: 風力発電(Talinay、Taltalなど)への投資を加速させており、脱炭素化に向けた取り組みを強化しています。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 法人形態 | Sociedad Anónima(株式会社) |
| 上場市場 | BCS (ENELGXCH), NYSE (ENIC), BMAD (XEOC) |
| 本社所在地 | チリ、サンティアゴ |
| 従業員数 | 2,447名 |
| 2011年収益 | 45億米ドル |
| 2011年純利益 | 8億5,800万米ドル |
Frequently Asked Questions
Enel Generación Chileはどのような会社ですか?
チリ最大の電力会社であり、発電事業を中心に南米各地でエネルギーインフラを展開している企業です。現在はスペインのEndesaグループの傘下にあります。
どのようなエネルギー源を利用して発電していますか?
水力、風力などの再生可能エネルギーに加え、天然ガス、石炭、重油、バイオ燃料を用いた火力発電など、多角的な電源ポートフォリオを保有しています。
南米の他国でも事業を行っていますか?
はい。チリ以外にもアルゼンチン、コロンビア、ペルーに投資を行っているほか、ブラジルの発電・送電・配電事業にも出資しています。
最近の環境への取り組みはありますか?
再生可能エネルギーへの転換を推進しており、2021年からは銅採掘会社であるSCM Minera Lumina Copper Chileに対して再生可能エネルギーを供給する長期契約を開始しています。
References
- Djunisic, Sladjana (4 December 2020). "Enel Chile inks 17-year contract for renewable power supply with copper miner".