エッセンシャルワーカー会議(Congress of Essential Workers)の歩みと目的
パンデミックという未曾有の危機の中、社会を支える「エッセンシャルワーカー(社会維持に不可欠な労働者)」の権利を守るために立ち上がった組織があります。それが、2020年5月1日に設立されたエッセンシャルワーカー会議(Congress of Essential Workers)です。本記事では、この組織がどのような背景で誕生し、どのような活動を展開してきたのかを詳しく解説します。
組織の設立背景と目的
この組織の創設メンバーは、Amazonの現職または元従業員であるクリス・スモールズ、ジェラルド・ブライソン、ジョーダン・フラワーズ、デリック・パルマーの4名です。彼らが組織を立ち上げた最大の目的は、エッセンシャルワーカーの権利を擁護することにありました。
特に、雇用主による不当な報復措置を受けた労働者の支援や、市民権に関する法的申し立てを行うための資金調達など、実務的なサポートに重点を置いて活動しています。
活動の原点:JFK8での抗議行動
組織結成のきっかけとなったのは、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染リスクに対する強い懸念でした。2020年3月30日、ニューヨークにあるAmazonの配送拠点「JFK8」で、労働環境の改善を求める大規模なウォークアウト(抗議のための職場放棄)が発生しました。創設メンバーたちもこの動きに参画していましたが、その直後、クリス・スモールズ氏は会社側によって解雇されることとなりました。
労働組合への姿勢の変化
設立当初、エッセンシャルワーカー会議は形式的な労働組合の結成には消極的な立場を取っていました。しかし、状況は2021年4月に転換点を迎えます。アラバマ州ベッセマーのAmazon工場において、小売・卸売・百貨店労働組合(RWDSU)による組合結成の試みが失敗に終わったことを受け、組織としての方向性を再考することとなりました。
Key Facts
- 設立日:2020年5月1日
- 創設者:クリス・スモールズ、ジェラルド・ブライソン、ジョーダン・フラワーズ、デリック・パルマー(いずれもAmazon関係者)
- 主な目的:エッセンシャルワーカーの権利擁護、報復被害者の支援、法的手段のための資金援助
- 象徴的な出来事:2020年3月30日のニューヨークJFK8拠点でのウォークアウト
| 項目 | 詳細内容 |
|---|---|
| 組織名 | エッセンシャルワーカー会議(Congress of Essential Workers) |
| 活動拠点(発端) | 米国ニューヨーク州(JFK8) |
| 主なターゲット | 雇用主から報復を受けた労働者、市民権を主張する労働者 |
| 転換点 | 2021年4月のアラバマ州ベッセマーでの組合結成失敗 |
Frequently Asked Questions
エッセンシャルワーカー会議は誰によって設立されましたか?
Amazonの従業員または元従業員であるクリス・スモールズ、ジェラルド・ブライソン、ジョーダン・フラワーズ、デリック・パルマーの4名によって設立されました。
この組織が特に重点を置いている支援は何ですか?
雇用主から報復的な措置を受けた労働者の擁護や、市民権に関する訴訟などを進めるために必要な資金提供に注力しています。
JFK8とは何ですか?
ニューヨークにあるAmazonの配送センターの名称です。2020年3月に、COVID-19の感染リスクへの懸念から労働者がウォークアウトを行った場所として知られています。
労働組合に対する考え方は最初から同じでしたか?
いいえ。当初は正式な労働組合の形態を支持していませんでしたが、2021年4月にアラバマ州ベッセマーでの組合結成が失敗したことを機に、その姿勢に変化が見られました。