Buildings along Colima Street in Colonia Roma
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コロニア・ローマメキシコシティの歴史とモダンが交差する芸術的街区

🗓 2026年8月6日

メキシコシティのクアウテモク区に位置するコロニア・ローマは、かつての貴族的な気品と現代のボヘミアンな感性が共存する、市内でも屈指の魅力的なエリアです。20世紀初頭の華やかな建築様式を残しながら、現在はアーティストや若きクリエイターが集まる文化の拠点として再定義されています。

かつては富裕層の避暑地のような役割を果たしていたこの街は、時代の波と共に衰退と再生を繰り返してきました。現在は、洗練されたレストランやギャラリーが立ち並び、訪れる人々を魅了し続けています。

Key Facts

  • 歴史的背景: 20世紀初頭に富裕層向けに設計された街区。
  • 構成: 主に「ローマ・ノルテ」と「ローマ・スール」の2つのエリアに分かれる。
  • 建築的価値: 1906年から1939年にかけて建てられた約1,100棟の歴史的邸宅が存在。
  • 転換点: 1985年のメキシコシティ地震により甚大な被害を受けたが、その後保存活動が進んだ。
  • 現在の傾向: 2000年代以降、ジェントリフィケーション(都市の再開発による高級化)が進行中。

街の変遷:栄華から再生へ

コロニア・ローマの歴史は、19世紀末から20世紀初頭にかけて、都市中心部の混雑を避けて移住してきた富裕層によって始まりました。1940年代までこの街は特権階級の象徴でしたが、次第に住民が新しい住宅地へ移り、都市化に伴う課題に直面します。

1960年代から70年代にかけては、古い邸宅が商業ビルに建て替えられるなど、街の景観が変化しました。さらに、1985年の大地震は街に壊滅的な打撃を与え、多くの近代的なアパートや商業施設が崩壊しました。しかし、この悲劇を機に建築遺産の保存への意識が高まり、かつての威信を取り戻す取り組みが始まりました。

Dilapidated early 20th century home next to a modern apartment building. Roma has seen significant gentrification since the 2000s.

エリア別の特徴と地理

この街区は、北をチャプルテペック通り、西をインスルヘンテス通り、東をクアウテモク通りおよびハラパ通りに囲まれています。

ローマ・ノルテ(北部エリア)

特に「ローマ・ノルテ IIおよびIII」と呼ばれる地域は、街の象徴であるアルバロ・オブレゴン通りを中心に、最先端のレストランやバー、クラブが密集しています。ここでは、かつての邸宅がオフィスや文化センターへと改装されており、芸術的な雰囲気が漂っています。

Park median in Avenida Álvaro Obregón

代表的な施設として、Casa Lamm文化センターや、コリマ通り沿いに点在する数多くの現代アートギャラリーが挙げられます。

Pedestrians in Roma outside the Galería Terreno Baldío Arte

ラ・ロミータ(歴史的な村)

ローマ・ノルテの北東端にあるラ・ロミータは、もともと独立した村(アスタカルコ)だった場所です。かつてはテスココ湖の浅瀬に浮かぶ島々だったこの地は、周囲のローマ地区とは異なる独自の街路構造を維持しています。1550年に建立されたサンタ・マリア・デ・ラ・ナティビダ・アスタカルコ教会が、この地域の歴史を今に伝えています。

View of the Santa María de la Natividad Aztacalco church in La Romita.

ローマ・スール(南部エリア)

南部エリアでは、1940年代から50年代にかけて建設された大規模集合住宅「セントロ・ウルバノ・ベニート・フアレス(ムルティファミリアール・フアレス)」が特徴的です。建築家マリオ・パニによって設計されたこの施設は、行政職員のための自律的な居住空間を目指した先駆的なプロジェクトでした。カルロス・メリダによる巨大な壁画が描かれていましたが、多くが1985年の地震で失われ、現在は公園(ハルディン・ラモン・ロペス・ベラルデ)として整備されています。

文化とコミュニティの多様性

コロニア・ローマは、多様な文化が交差する場所でもありました。1930年代から40年代にかけて、多くのユダヤ系住民が中心街からこの地区や隣接するコンデサ地区へ移住しました。一時期は公園などでイディッシュ語が飛び交うほどコミュニティが形成され、現在もイェフダ・ハレヴィ・シナゴーグなどの施設が運営されています。

また、教育面ではメキシコシティ・アメリカ大学(UDLA)などの機関がこの地に拠点を置き、知的刺激に満ちた環境を提供しています。

建築とランドマーク

街の至る所で、アールヌーヴォー様式の邸宅や、ポルフィリオ・ディアス時代(ポルフィリアート)の豪華な建築を目にすることができます。例えば、Casa Prunesのような邸宅は、当時の贅沢なライフスタイルを物語っています。

Casa Prunes, an Art Nouveau mansion

また、シベレスの噴水やプラザ・ルイス・カブレラなどの公共スペースは、市民の憩いの場であるとともに、街の視覚的なアクセントとなっています。

The "Cibeles" fountain

コロニア・ローマの基本データ
項目 詳細
人口 (2010年) 合計 45,205人 (ノルテ: 27,770人 / スール: 17,435人)
主要通り アルバロ・オブレゴン通り、コリマ通り
主要建築様式 アールヌーヴォー、ポルフィリアート様式
主な文化施設 Casa Lamm, Universidad de Londres, 各種アートギャラリー

Frequently Asked Questions

コロニア・ローマとコンデサ地区の違いは何ですか?

両地区は隣接しており、どちらもおしゃれなエリアとして知られていますが、ローマ地区はより歴史的な邸宅の改装建築やアートギャラリーが多く、ボヘミアンな雰囲気が強い傾向にあります。一方、コンデサ地区は公園が多く、より緑豊かな住宅街としての性格が強いのが特徴です。

1985年の地震は街にどのような影響を与えましたか?

特に近代的なアパートや商業ビルに甚大な被害が出ました。一部の大型開発地区はほぼ消滅しましたが、この出来事がきっかけとなり、生き残った歴史的建築物の価値が見直され、保存活動が加速することとなりました。

ラ・ロミータ地区が他のエリアと異なる理由は?

もともと独立した村であったため、都市計画に基づいて作られたローマ地区の格子状の街路とは異なる構造を持っています。また、歴史的に社会階層が異なる人々が居住していたため、インフラや社会的な雰囲気においても独自の個性を保っています。

現在、この街で人気のスポットはどこですか?

アルバロ・オブレゴン通り沿いのカフェやレストラン、コリマ通りのアートギャラリー、そしてプラザ・リオ・デ・ジャネイロにあるミケランジェロの「ダヴィデ像」のレプリカなどが、観光客や地元の人々に人気です。

References

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📸 フォトギャラリー

Buildings along Colima Street in Colonia Roma
Paisaje de San Cristóbal Romita, Luis Coto, 1857. In the distance on the left can be seen the Castillo de Chapultepec.
Park median in Avenida Álvaro Obregón
The "Cibeles" fountain
View of the Santa María de la Natividad Aztacalco church in La Romita.
The Mercado Medellín market in Roma Sur
Dilapidated early 20th century home next to a modern apartment building. Roma has seen significant gentrification since the 2000s.
Casa Prunes, an Art Nouveau mansion
Building at Zacatecas Street 120 which currently houses the Universidad de la Comunicación.
Pedestrians in Roma outside the Galería Terreno Baldío Arte
Casa Lamm Cultural Center
Sagrada Familia parish
Fountains and cultural exhibition at Plaza Luis Cabrera