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コブラプローブ流体計測ピトー管圧力測定流速ベクトル

コブラプローブの仕組みと流体計測における役割

🗓 2026年8月12日

流体力学の分野において、流体の速度や圧力の方向性を正確に把握することは極めて重要です。そのための高度な計測ツールの一つがコブラプローブです。このデバイスは、流動する流体の中での圧力成分と速度成分を同時に測定するために設計された多孔式の圧力プローブです。

最大の特徴は、プローブシャフトの回転軸が計測面と同じ平面上に配置されている点にあります。この特殊な幾何学的構造により、シャフトを軸にしてプローブを回転させても、計測エレメントの位置が変動しません。この独特な形状がコブラに似ていることから、その名がつきました。

Key Facts

  • 多孔式構造:複数の穴を持つ圧力プローブで、流速のベクトル成分を測定する。
  • 回転安定性:シャフト回転時も計測ポイントが同一平面上に維持される設計。
  • 次元別の構成:3孔式は2次元計測に、4孔・5孔式は3次元計測に適している。
  • 基本構造:中心のピトー管(流速測定用の管)と、その周囲に配置された面取り済みのチューブで構成される。

プローブの構成と計測次元

コブラプローブは、搭載されている孔(ホール)の数によって、測定できる流動の次元が異なります。用途に応じて3種類の設定が一般的です。

2次元流動の測定(3孔式)

3孔式のモデルは、主に2次元的な流れの解析に使用されます。構造としては、中心にあるピトー管の両側に、面取り加工を施した2本のヨー方向(左右方向)チューブが対称的に銀ロウ付けされています。この構成は一般的なヨーメーター(方向測定器)と類似しています。

3次元流動の測定(4孔・5孔式)

より複雑な3次元的な流れを捉えるためには、4孔式または5孔式の構成が採用されます。これらは中心のピトー管を囲むように、それぞれ3本または4本の面取り済みチューブが配置されており、あらゆる方向からの流速成分を検出することが可能です。

コブラプローブの構成別比較
孔の数 対応する計測次元 構造的特徴
3孔 2次元流動 ピトー管 + 対称的な2本のヨー方向チューブ
4孔 3次元流動 ピトー管 + 周囲に3本の面取りチューブ
5孔 3次元流動 ピトー管 + 周囲に4本の面取りチューブ

Frequently Asked Questions

コブラプローブとはどのようなデバイスですか?

流体の速度成分と圧力成分を測定するための多孔式圧力プローブです。プローブヘッドの形状がコブラに似ていることが名前の由来となっています。

なぜ回転させても計測位置が変わらないのですか?

プローブシャフトの回転軸が、計測を行う平面(計測面)と同じ平面上に設計されているため、回転操作を行っても計測エレメントが同じ位置に留まる仕組みになっています。

3孔式と5孔式の違いは何ですか?

主に測定できる次元が異なります。3孔式は2次元的な流れの測定に使用されますが、5孔式はより複雑な3次元的な流れの測定に対応しています。

構造上の特徴はありますか?

中心に配置されたピトー管(全圧を測る管)の周囲に、面取り加工された複数のチューブが配置されており、これにより流体の方向性を検知します。

References

  1. Chen, J (May 2000). "Cobra probe measurements of mean velocities, Reynolds stresses and higher-order velocity correlations in pipe flow". Experimental Thermal and Fluid Science. 21 (4): 206–217. :10.1016/S0894-1777(00)00004-2.