中国の広大な国土を南北に縦断する国道213号線(G213)は、内モンゴル自治区から南端の雲南省までを繋ぐ極めて重要な幹線道路です。このルートは単なる移動手段ではなく、地域の経済発展や災害時の救済活動において不可欠な役割を果たしてきました。
国道213号線の基本概要
G213は、中国の国家幹線道路システムの一翼を担い、アジアハイウェイネットワークのAH3の一部としても機能しています。全延長は2,827kmに及び、内モンゴル自治区の策克(チェケ)を出発点として、四川省の成都や雲南省の昆明といった主要都市を経由し、ラオス国境に位置する雲南省の磨憨(モーハン)まで至ります。
かつてのルート計画では甘粛省の蘭州が起点となっていましたが、2013年の道路計画の見直しを経て、現在の策克まで延長される形となりました。
| 項目 | 詳細内容 |
|---|---|
| 全長 | 2,827 km |
| 起点 | 内モンゴル自治区 策克(Ceke) |
| 終点 | 雲南省 磨憨(Mohan) |
| 経由主要都市 | 成都(四川省)、昆明(雲南省) |
| 所属ネットワーク | 国家幹線道路システム / AH3 |
重要な役割と歴史的背景
この道路は、地理的な重要性から緊急時の「生命線」として機能した歴史があります。特に2008年に発生した四川省汶川(ウェンチュアン)大地震の際には、被災地へ物資や救助隊を送り込むための最重要輸送ルートとなり、救助活動に従事した人々から絶大な信頼を寄せられました。
一方で、険しい地形を走行するため、自然災害の影響も受けやすい路線です。2011年7月には大規模な土砂崩れが発生し、付近を流れる河川の進路が土砂で変わったことにより、約400メートルにわたる区間が損壊するという被害に見舞われました。
インフラの近代化と拡張
ルートの延伸に伴い、走行環境の改善に向けた工事が進められています。特に甘粛省と青海省の境界付近、崇南県近辺にある標高4,000メートルの峠道では、通行の安全性と効率を高めるためのトンネル建設が進められており、高地における交通インフラの整備が急ピッチで展開されています。
Key Facts
- 総延長:約2,827kmに及ぶ長距離ルート。
- 接続範囲:内モンゴル自治区から雲南省のラオス国境までを連結。
- 戦略的価値:汶川大地震の際に「生命線」と呼ばれた救済ルート。
- ルート変更:2013年の計画により、起点が蘭州から策克へ変更された。
- 地理的課題:標高4,000mの峠道や土砂崩れなどの厳しい自然環境に直面している。
Frequently Asked Questions
国道213号線の起点はどこですか?
現在の起点は内モンゴル自治区の策克(チェケ)です。以前は甘粛省の蘭州が起点でしたが、2013年の計画変更により延伸されました。
この道路はどの都市を経由しますか?
四川省の成都や雲南省の昆明といった、中国南西部の主要都市を経由して南下します。
災害時にどのような役割を果たしましたか?
2008年の汶川大地震の際、被災地へのアクセスを確保する極めて重要な輸送路となり、救助活動の「生命線」として機能しました。
道路の終点はどこにありますか?
雲南省の磨憨(モーハン)であり、そこはラオスとの国境に接しています。
現在どのような整備が行われていますか?
甘粛省と青海省の境界にある標高4,000メートルの峠道において、通行環境を改善するためのトンネル建設が行われています。