Chicago Sun-Times logo used until 2018
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シカゴ・サンタイムズの歴史と変遷伝統あるタブロイド紙の挑戦

🗓 2026年8月14日

アメリカ・イリノイ州シカゴを拠点とするシカゴ・サンタイムズChicago Sun-Timesは、都市の鼓動を伝え続けてきた象徴的なタブロイド紙です。1948年の創刊以来、鋭い調査報道や著名なコラムニストの起用で知られ、シカゴのメディアシーンにおいて重要な役割を果たしてきました。時代の変化に伴い、所有構造や運営形態を柔軟に変えながら、現在は非営利モデルへと移行し、地域社会への情報提供を続けています。

主要ファクト(Key Facts)

  • 創刊: 1948年(シカゴ・サンとシカゴ・デイリー・タイムズの合併により誕生)
  • 形式: タブロイド判の日刊紙
  • 現在の所有者: シカゴ・パブリック・メディア(非営利団体)
  • 実績: これまでに計8回のピューリッツァー賞を受賞
  • 著名な記者: 映画批評家のロジャー・エバートなどが在籍
  • 現状: 2022年より非営利モデルへ移行し、デジタルコンテンツを無料化

起源と発展の歩み

シカゴ・サンタイムズは、自らを市内で最も長く継続して発行されている日刊紙であると位置づけています。そのルーツは1844年創刊の「シカゴ・デイリー・ジャーナル」まで遡ります。このジャーナル紙は、1871年のシカゴ大火の原因について、キャサリン・オリアリーの牛が火種となったという(後に誤りとされる)説を報じたことで知られています。

その後、ジャーナルの資産は変遷し、1948年にマーシャル・フィールド3世が所有していた「シカゴ・サン」と「シカゴ・デイリー・タイムズ」が合併したことで、現在のシカゴ・サンタイムズが正式に誕生しました。

黄金時代を築いた才能たち

同紙の歴史を彩るのは、個性の強い記者や批評家たちです。特に映画批評家のロジャー・エバートは、1967年から2013年の没年まで在籍し、1975年には映画批評家として初めてピューリッツァー賞を受賞するという快挙を成し遂げました。

また、44年間にわたり約1万点の風刺画を描いたカートゥニストのジェイコブ・バークや、長年愛されたゴシップコラムニストのアーヴ・カップシネットなど、多様な才能が紙面を盛り上げました。特にカップシネットの没後、アシスタントだったステラ・フォスターがコラムを引き継いだ「ステラズ・コラム」は、読者に親しまれたエピソードの一つです。

所有権の変遷と経営の転換

長らくマーシャル・フィールド家が所有していましたが、1980年代以降、所有者は数回にわたって交代しました。一時期はルパート・マードック率いるニューズ・コーポレーションに買収され、それに反発して多くの著名なコラムニストがライバルのシカゴ・トリビューン紙へ移籍するという激動の時代もありました。

2000年代に入ると経営難に直面し、2009年にはジム・タイリーによる買収を経て、2011年にはコスト削減のために自社印刷所を閉鎖し、印刷業務をライバル社へ委託するという苦渋の決断を下しています。

大きな転換点は2022年に訪れました。公共ラジオ局WBEZを運営するシカゴ・パブリック・メディアが同紙を買収し、営利目的ではない「非営利モデル」へと移行しました。これにより、デジタルコンテンツの完全無料化を実現し、より広い層への情報アクセスを可能にしています。

The Chicago Sun-Time press building from the 1950s to the early 2000s was a relatively low and long modernist building along the Chicago River next to the white Wrigley Building. (The Tribune Tower is farther to the right.)

視覚的アイデンティティの変遷

シカゴ・サンタイムズは、時代のトレンドに合わせてロゴデザインを何度か刷新してきました。2000年代初頭のシンプルなスタイルから、2010年代のモダンなデザインへの移行は、紙媒体からデジタルメディアへのシフトを象徴しています。

Chicago Sun-Times logo in 2003

Chicago Sun-Times logo from 2003–2007

Chicago Sun-Times logo in 2007

Chicago Sun-Times logo used until 2018

編集局の環境と物理的拠点

かつての編集局は活気に満ちた空間であり、多くの記者がひしめき合ってニュースを追いかけていました。本社の所在地も時代とともに移り変わり、ウォバッシュ・アベニューからノース・オーリンズ、そしてラシンへと拠点を移し、2022年には旧シカゴ中央郵便局(Old Chicago Main Post Office)内に施設を開設しています。

Chuck Neubauer in the former Chicago Sun-Times newsroom, 1998

基本データまとめ

シカゴ・サンタイムズ 概要
項目 詳細
発行形態 タブロイド判・日刊紙
現在の編集長 キンブリエル・ケリー
平均印刷部数 57,222部
本社所在地 848 East Grand Avenue, Chicago, IL
主要受賞歴 ピューリッツァー賞 8回
運営形態 非営利組織(Chicago Public Media傘下)

Frequently Asked Questions

シカゴ・サンタイムズは現在どのような形態で運営されていますか?

2022年にシカゴ・パブリック・メディアによって買収され、現在は非営利モデルとして運営されています。これにより、デジタル記事の有料壁(ペイウォール)が撤廃され、誰でも無料でコンテンツにアクセスできるようになりました。

ピューリッツァー賞の受賞実績はありますか?

はい、これまでに合計8回のピューリッツァー賞を受賞しています。特に1970年代に多くの受賞を記録しており、1975年には映画批評家のロジャー・エバートが受賞しています。

どのような経緯で創刊されたのですか?

1948年に、マーシャル・フィールド3世が所有していた「シカゴ・サン」と「シカゴ・デイリー・タイムズ」という2つの新聞社が合併して誕生しました。ルーツを辿れば1844年創刊のシカゴ・デイリー・ジャーナルまで遡ります。

最近の組織変更や人員削減はありましたか?

2025年3月、財政的な損失に伴い、希望退職という形でジャーナリストを含む35名の従業員が削減されました。また、同月より社説(Editorials)の掲載を停止しましたが、コラムや寄稿文(Op-eds)の掲載は継続しています。

References

  1. The Chicago Sun was established in 1941, the Daily Times in 1929, although the Daily Times was founded from Daily Journal assets by the last owner of the Journal, which traced back to 1844.

📸 フォトギャラリー

Chicago Sun-Times logo used until 2018
Chicago Sun-Times logo in 2007
Chicago Sun-Times logo from 2003–2007
Chicago Sun-Times logo in 2003
The Chicago Sun-Time press building from the 1950s to the early 2000s was a relatively low and long modernist building along the Chicago River next to the white Wrigley Building. (The Tribune Tower is farther to the right.)
Chuck Neubauer in the former Chicago Sun-Times newsroom, 1998