ニュージーランドのクライストチャーチにおいて、地域の経済基盤と公共インフラを支える重要な役割を担っているのがCCHLです。CCHLは、交通、エネルギー、通信、環境管理といった多岐にわたる分野の企業を所有または共同所有しており、都市の機能維持に不可欠なサービスを提供しています。

主要な事実(Key Facts)

  • CCHLは合計8つの企業を所有または一部所有している。
  • 空港、港湾、電力網、光ファイバー網などの重要インフラを管理。
  • City CareやEnable Networks、Ecocentralなどは100%完全子会社として運営。
  • 事業ポートフォリオには、公共交通や林業などの多様なセクターが含まれる。

交通・物流インフラの管理

CCHLは、地域の物流と人の移動を支える大規模な交通拠点への出資を行っています。南島最大の港湾であるリットン港(Lyttelton Port Company)の管理を担っており、2012年6月までに所有比率を79.3%まで引き上げました。また、地域の空の玄関口であるクライストチャーチ国際空港についても、75%の株式を保有しています。

かつては公共交通機関を運営するRed Busを100%所有していましたが、2020年11月4日にRitchies Transport Holdings Ltdへの売却が発表され、同年12月初旬に手続きが完了しました。

都市インフラとエネルギー供給

都市のライフラインを支えるエネルギーと通信分野でも、CCHLは強力な支配力を持っています。Orionは、ワイマカリリ川からラカイア川、そしてカンタベリー海岸からアーサーズパスに至る広大なエリアの電力網を運営する配電会社であり、CCHLが89.3%を所有しています。

通信分野では、Enable Networksが中心的な役割を果たしています。2007年にCCHLの資金と経済開発省の助成金によって「Christchurch City Networks Limited (CCNL)」として設立され、2009年に現在の名称へ変更されました。同社は政府の超高速ブロードバンド計画のパートナーであり、CCHLが100%の株式を保有しています。

公共サービスと環境管理

地域の維持管理や環境保全に関する事業も展開しています。City Careは市議会のインフラ管理を担う100%子会社であり、ニュージーランド全土に拠点を持ち、多くの自治体や企業にサービスを提供しています。同社は建設会社Mainzealの破綻後にその管理チームを吸収し、2013年からは垂直建設(建物の新築工事)への事業拡大も行いました。2015年に市議会による売却計画が浮上し、2016年の市長選挙で議論の的となりましたが、最終的に売却は見送られ、市議会が保有を継続することとなりました。

また、リサイクル事業を運営するEcocentral LtdもCCHLが100%所有する比較的新しい企業です。

資産整理と過去の事業

林業と農業に従事していたSelwyn Plantation Boardについては、CCHLが39.32%を所有していましたが、現在は清算手続きに入っています。資産売却後の収益は株主である2つの持株会社に分配され、CCHLへの最終支払いは2013年に行われる予定となっていました。

CCHL所有・出資企業の概要一覧
企業名 主な事業内容 CCHL所有比率
City Care インフラ管理・建設 100%
Enable Networks 光ファイバー網構築・運営 100%
Ecocentral Ltd リサイクル運営 100%
Orion 電力配電 89.3%
リットン港 (Lyttelton Port) 港湾管理 79.3% (2012年6月時点)
クライストチャーチ国際空港 空港運営 75%
Selwyn Plantation Board 林業・農業 39.32% (清算中)
Red Bus 公共交通 100% (売却済み)

Frequently Asked Questions

CCHLが100%所有している企業はどこですか?

City Care、Enable Networks、およびEcocentral Ltdの3社を100%所有しています。また、以前はRed Busも100%所有していましたが、現在は売却されています。

Enable Networksとはどのような会社ですか?

クライストチャーチで光ファイバーネットワークを構築・運営している企業です。もともとは2007年にCCNLとして設立され、現在は政府の超高速ブロードバンド計画のパートナーを務めています。

City Careの売却計画はどうなりましたか?

2015年にクライストチャーチ市議会が売却を決定しましたが、入札プロセスを経て最終的に1社のみの提案となったため、2016年8月に売却を中止し、保有を継続することに決定しました。

Orionがカバーしている電力供給エリアはどこまでですか?

カンタベリー地方の中央部をカバーしており、具体的にはワイマカリリ川からラカイア川の間、およびカンタベリー海岸からアーサーズパスまでの範囲を運営しています。

Selwyn Plantation Boardの現状はどうなっていますか?

この会社は現在清算手続き(winding up)の過程にあり、資産を売却してその収益を株主である持株会社に分配しています。CCHLへの最終的な支払いは2013年に予定されていました。