BSPP fitting
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BSP管用ねじ規格の完全解説平行ねじとテーパーねじの違いと特徴

🗓 2026年8月13日

配管や継手の接続において世界的に広く採用されているのがBSP(British Standard Pipe)規格です。この規格は、オスねじとメスねじを組み合わせて配管を密閉・接続するための技術標準であり、北米で主流のNPT規格を除く多くの地域で標準的に利用されています。

Key Facts

  • BSPはイギリス標準の管用ねじ規格であり、国際的に利用されている。
  • BSPP(G)は直径が一定の平行ねじで、主にパッキン等でシールする。
  • BSPT(R)は先細りのテーパーねじで、ねじ山同士の密着でシールする。
  • ねじ山の形状はウィットワース(Whitworth)規格に基づき、山角は55度である。
  • 規格は主にISO 7(気密用)とISO 228(非気密用)に分類される。

BSPねじの主要な2つのタイプ

BSP規格には、ねじの形状によって「平行ねじ」と「テーパーねじ」の2種類が存在します。用途に応じてこれらを使い分けることが重要です。

平行ねじ(BSPP)

BSPP(British Standard Pipe Parallel)は、ねじの直径が全長にわたって一定である直線的なねじです。記号「G」で表記されます。このタイプはねじ山自体で密閉するのではなく、Oリングやワッシャーなどの柔らかいシール材を挟み込み、ナットで締め付けることで気密・水密性を確保します。

BSPP fitting

テーパーねじ(BSPT)

BSPT(British Standard Pipe Taper)は、ねじの先端に向かって直径が徐々に変化する形状をしています。記号「R」で表記されます。テーパー形状により、ねじを締め込むほどオスねじとメスねじが強く密着するため、ねじ山同士の嵌合によって高い圧力密閉性を得ることができます。

BSPT threads[4]

接続方式による分類

ねじの形状をどのように組み合わせるかによって、以下の2つのジョイント方式に分けられます。

  • ジョイントねじ(気密接続):ねじ山同士の密着で漏れを防ぐ方式です。必ずテーパーオスねじを使用し、相手側には平行またはテーパーのメスねじを組み合わせます(欧州ではテーパーメスねじの使用は一般的ではありません)。
  • ロングスクリューねじ(機械的接続):平行ねじを使用し、端面にシール材を配置して締め付ける方式です。主に機械的な固定とシールを同時に行う場合に用いられます。

ねじ山の形状と設計仕様

BSPねじは、伝統的なイギリス標準ウィットワース(British Standard Whitworthの形状を踏襲しています。その設計上の特徴は以下の通りです。

  • 山角:軸方向から見たときのねじ山の角度は55度です。
  • 形状:鋭角なV字の頂点と底部の1/6が切り落とされており、山と谷の部分は円弧状に丸みを帯びています。
  • 寸法:理論的なねじの深さは、公称ピッチ(P)の約0.6403倍(h ≈ 0.6403 P)と定義されています。

サイズ定義と規格表記

BSPのサイズ表記は、もともと鋼管の内径(インチ)に基づいたものでしたが、現代の管材は壁厚が薄くなっているため、現在の数値は「サイズ番号」として扱われます。具体的には、外ねじの外径(またはテーパーねじのゲージ長における直径)を指します。

テーパーねじの勾配は1:16に設定されており、長さが16ユニット増加するごとに直径が1ユニット増加する設計となっています。

規格の表記例

正式な表記は、「Pipe thread」という文言、規格番号(ISO 7やEN 10226など)、ねじ記号、サイズの順で構成されます。

  • G:平行外ねじ・内ねじ(ISO 228
  • R:テーパー外ねじ(ISO 7)
  • Rp:平行内ねじ(ISO 7/1)
  • Rc:テーパー内ねじ(ISO 7)
  • Rs:平行外ねじ

例:Pipe thread EN 10226 Rp 2 1/2(右ねじが標準であり、左ねじの場合は末尾に「LH」を付加します)。なお、「G」はドイツ語のGas(ガス)、「R」はRohr(管)に由来しています。

主要サイズ早見表

以下に、一般的によく使用されるBSPねじの寸法と対応する管径の要約を示します。

BSP主要サイズ対応表
G/Rサイズ (in) 山数 (TPI) 外径 (mm) 対応管外径 (mm) 代表的なナットサイズ (mm)
1/8 28 9.728 10.2 -
1/4 19 13.157 13.5 19
3/8 19 16.662 17.2 22 or 23
1/2 14 20.955 21.3 27
3/4 14 26.441 26.9 32
1 11 33.249 33.7 43
2 11 59.614 60.3 70

国際標準(ISO)による区分

BSPねじは、その目的(気密性を求めるか否か)によって2つのISO規格に分かれています。

  • ISO 7:ねじ山自体で気密ジョイントを形成する場合の規格です。寸法、許容差、および限界ゲージによる検証方法が定められています。
  • ISO 228:ねじ山で気密を確保しない(別途シール材を用いる)場合の規格です。主に機械的な接続に使用されます。

Frequently Asked Questions

BSPPとBSPTの最大の違いは何ですか?

最大の違いは「ねじの形状」と「密閉方法」です。BSPPは平行ねじで、Oリングなどのシール材を用いて密閉します。一方、BSPTはテーパーねじで、ねじ山同士を強く密着させることで密閉します。

BSP規格のサイズ表記(例:1/2インチ)は実際の外径と同じですか?

いいえ、異なります。もともとは管の内径に基づいた呼称であったため、現在の表記は「サイズ番号」のようなものであり、実際の外径(メジャー径)とは一致しません。正確な寸法は規格表を確認する必要があります。

NPTねじとBSPねじは互換性がありますか?

互換性はありません。NPT(北米規格)とBSP(英・国際規格)では、ねじ山の角度(NPTは60度、BSPは55度)やピッチが異なるため、無理に接続しようとすると漏れやねじ山の破損を招きます。

「G」と「R」という記号はどう使い分ければよいですか?

平行ねじ(BSPP)を使用する場合は「G」、テーパーねじ(BSPT)の外ねじを使用する場合は「R」を使用します。これらは用途が異なるため、設計図面や製品仕様書に従って正しく選択してください。

ISO 7とISO 228のどちらを選ぶべきですか?

ねじ山そのもので漏れを防ぎたい(圧力密閉が必要な)場合はISO 7を、ねじは単なる固定手段であり、シールはパッキン等で行う場合はISO 228を選択してください。

References

  1. BSCon
  2. BSCopper
  3. "BSPM = British Standard Pipe Mechanical". Retrieved 14 July 2016.
  4. "Pipe Thread Types and Designations" (PDF). Archived from the original (PDF) on 2013-10-07. Retrieved 2013-12-27.
  5. maryland metrics. "Maryland Metrics thread data charts". Archived from the original on 24 July 2018. Retrieved 14 July 2016.
  6. "RoyMech: Pipe Threads". Archived from the original on 22 July 2018. Retrieved 14 July 2016.
  7. "How to ID British (BSP) Threads" (PDF). Retrieved 20 November 2017.
  8. "BSP Thread data". www.practicalmachinist.com. 2 May 2012. Retrieved 2016-07-15.

📸 フォトギャラリー

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BSPT threads[4]