アメリカ合衆国マサチューセッツ州を拠点とするボストン・グローブ(The Boston Globe)は、150年以上の歴史を持つ名門の日刊紙です。ブロードシート形式で発行されるこの新聞は、地域に根ざした報道から全米規模の重要ニュースまで幅広くカバーし、アメリカのジャーナリズム界において不可欠な役割を果たしてきました。
主要な事実(Key Facts)
- 創刊: 1872年3月4日
- 現在のオーナー: ボストン・グローブ・メディア・パートナーズ(パブリッシャーはジョン・W・ヘンリー)
- 配信形態: 紙媒体およびデジタル版(デジタル有料購読者が31万人を超える規模に成長)
- 実績: 報道、批評、写真など多岐にわたる分野で数多くのピューリッツァー賞を受賞
- 展開: 「Crux」や「Stat」などの専門的なデジタルプラットフォームも運営
創業から現代までの歩み
1872年に産声を上げたボストン・グローブは、初期の段階からボストンの街と共に成長しました。19世紀後半には、広告戦略や編集方針の確立を通じて地域社会への浸透を図りました。

初期の活動拠点となったのはワシントン通りに位置するビルでしたが、成長に伴い社屋を拡張し、時代のニーズに合わせた設備投資を続けてきました。

1887年から1958年まで使用された2代目の本社ビルは、当時の新聞社としての権威を象徴する建築でした。
![The second Globe headquarters, home of the paper from 1887 to 1958, built on and adjacent to the site of the original Globe building[14][15]](/images/e8/d9/e8d98baf2ee234645901b29fc8e9da24513bc437b009faf9f5c9b2fd6accfd85.png)
その後、ドチェスターのモリシー・ブルバードに本社を移転しましたが、2017年には再びボストンのダウンタウンへと拠点を戻し、印刷業務をタウントンへ移管するなど、現代的なメディア運営への転換を図っています。

経営体制の変遷と所有権
長らくテイラー家による経営が続いていましたが、その後ニューヨーク・タイムズ社による所有期間を経て、2013年にボストン・レッドソックスのオーナーとしても知られるジョン・W・ヘンリー氏が7,000万ドルで買収しました。

編集方針とジャーナリズムの質
ボストン・グローブは、鋭い批評と徹底した調査報道で知られています。特に社説ページでは、社会的な議論を巻き起こす論調を展開してきました。過去には「アンクル・ダドリー」という署名で親しまれたコラムなどが掲載されていました。

この高い journalistic quality(ジャーナリズムの質)を支えたのは、歴代の強力なリーダーシップです。1873年から長きにわたりパブリッシャーを務めたチャールズ・H・テイラーや、初期の編集を担ったエドウィン・M・ベーコンらがその礎を築きました。


また、21世紀に入ってもマーティン・バロンのような経験豊富な編集者が舵を取り、組織の信頼性を維持し続けています。

栄誉ある受賞歴とメディア展開
同紙の最大の誇りは、世界で最も権威あるジャーナリズム賞の一つであるピューリッツァー賞の数多くの受賞です。1977年の風刺漫画から始まり、批評、国家的な報道、そして2014年のボストンマラソン爆破事件に関する速報報道など、多岐にわたる分野でその功績が認められています。
| 受賞年 | 部門 | 受賞者/内容 |
|---|---|---|
| 1977年 | 編集風刺漫画 | ポール・セップ |
| 2007年 | 国家報道 | チャーリー・サベージ |
| 2014年 | 速報報道 | ボストンマラソン爆破事件の報道 |
| 2015年 | 社説執筆 | キャスリーン・キングズベリー |
| 2016年 | 特集写真 | ジェシカ・リナルディ |
さらに、単なる日刊紙に留まらず、「The Boston Globe Magazine」や「Design New England」などの雑誌、そしてデジタル時代に対応した「Stat」や「The Emancipator」といった特化型サイトを展開し、読者層の拡大に努めています。
よくある質問(FAQ)
ボストン・グローブの現在のオーナーは誰ですか?
現在はジョン・W・ヘンリー氏がパブリッシャーを務めており、ボストン・グローブ・メディア・パートナーズによって所有されています。
デジタル版の普及状況はどうなっていますか?
デジタル戦略への移行を積極的に進めており、2026年時点のデータでは有料デジタル購読者が約313,000人に達しています。
どのような賞を受賞していますか?
批評、報道、写真、社説など、さまざまなカテゴリーでピューリッツァー賞を何度も受賞しており、全米屈指の報道精度を誇ります。
最近の拠点の変更について教えてください。
2017年に本社をボストンのダウンタウンへ移転し、同時に印刷業務をタウントンへ移管することで、運営の効率化と再定義を図りました。
References
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- Kennedy, Dan (August 11, 2026). "The Boston Globe's paid digital circulation jumps to 313,000 thanks to institutional deals". Media Nation.
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- Haughney, Christine (August 3, 2013). "New York Times Company Sells Boston Globe". The New York Times. 0362-4331. Archived from the original on March 1, 2021. Retrieved June 24, 2017.
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- (1971). Newspaper Story: One Hundred Years of the Boston Globe. Cambridge, Massachusetts: Belknap Press of Harvard University Press. .
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![The second Globe headquarters, home of the paper from 1887 to 1958, built on and adjacent to the site of the original Globe building[14][15]](/images/e8/d9/e8d98baf2ee234645901b29fc8e9da24513bc437b009faf9f5c9b2fd6accfd85.png)





