Books+Publishing:オーストラリア出版業界を牽引する権威あるメディア
オーストラリアの書籍市場において、業界の動向を把握するために欠かせない存在がBooks+Publishingです。このメディアは、単なるニュース提供にとどまらず、出版、書店運営、図書館、さらには著作権の取引や文学賞に至るまで、書籍に関わるあらゆるエコシステムを網羅的にカバーしています。
ウェブサイトでの日次配信や季刊誌を通じて、オーストラリアおよびニュージーランドの書籍に関する出版前レビューや著者インタビューなどを提供し、業界関係者に不可欠なインサイトを届けています。
Key Facts
- 設立: 1921年(100年以上の歴史を持つ)
- 拠点: オーストラリア、メルボルン
- 運営会社: Books and Publishing Pty Ltd
- 主なコンテンツ: 出版・書店・図書館ニュース、権利販売、文学祭情報、書評
- 配信形態: ウェブサイト、デイリーニュースレター、季刊誌
変遷と歴史:100年を超える歩み
Books+Publishingの歴史は、1921年にダニエル・リクソン・ソープによって創刊された「Australian Stationery and Fancy Goods Journal」に遡ります。当時は書籍専門の小売店が少なかった時代でしたが、この雑誌が業界の先駆けとなりました。
その後、1937年に「Ideas」へと名称を変更し、1971年にはソープの娘であるジョイス・ニコルソンが会社を引き継いだタイミングで「Australian Bookseller & Publisher」となりました。また、1971年には青い紙に印刷されていたことから通称「ブルーニュース」と呼ばれた週刊ニュースレターの発行も開始しています。
所有権は時代とともに移り変わり、1992年にReed Reference Publishingへ、2001年にはR. R. Bowker(現在はProQuest傘下)へと売却され、2003年には「Thorpe-Bowker」となりました。
デジタル時代への適応と拡大
2006年、アジア太平洋地域における出版・書店ハブとしての役割を重視し、名称から「Australian」を外し「Bookseller+Publisher」へと変更しました。同時に、従来の週刊ニュースレターをオンライン形式へと移行させ、デジタル配信を強化しました。
2012年には現在の「Books+Publishing」へと改称。さらに、2007年に買収した「Library News」を統合したほか、児童書向けの「Junior Newsletter」や、日次で業界ニュースを届ける「Daily Newsletter」を導入するなど、情報提供のスピードと専門性を高めてきました。
2017年には、オーストラリア作品の海外権利販売に特化した「Think Australian」およびそのジュニア版を設立し、グローバル市場への展開を支援しています。
直近の大きな変化としては、2018年に当時のゼネラルマネージャーであったゲイリー・ペンゲリー氏が、Books and Publishing Pty Ltdとして事業を買い取ったことが挙げられます。なお、2020年には新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、雑誌および一部のニュースレターの出版延期という判断が下されました。
メディア概要まとめ
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 創刊年 | 1921年 |
| 発行頻度 | 季刊(雑誌) / 日次(ニュースレター) |
| 発行部数 | 2,900部(2018年1月時点) |
| 使用言語 | オーストラリア英語 |
| ISSN | 2201-5892 |
| 公式サイト | www.booksandpublishing.com.au |
Frequently Asked Questions
Books+Publishingではどのような情報を得られますか?
出版業界の最新ニュースをはじめ、書店の運営状況、図書館の動向、著作権の売買、文学賞や文学祭の情報、そしてオーストラリアやニュージーランドの書籍の事前レビューなどが提供されています。
名称が何度も変更されているのはなぜですか?
時代のニーズや所有会社の変更、そしてオーストラリアがアジア太平洋地域の出版拠点として成長したことに合わせ、より包括的な名称へと進化してきたためです。
「ブルーニュース」とは何のことですか?
1971年に開始された週刊の業界ニュースレターの通称です。当時、青い紙に印刷されていたことから、業界内で親しみを込めてそう呼ばれていました。
現在は誰が運営していますか?
2018年に元ゼネラルマネージャーのゲイリー・ペンゲリー氏が買収し、現在は「Books and Publishing Pty Ltd」によって運営されています。
海外向けの権利販売に関する情報はありますか?
はい。2017年に設立された「Think Australian」および「Think Australian Junior」ニュースレターを通じて、オーストラリア作品の国際的な権利販売に関する情報を発信しています。