バスカービル・レースウェイ:タスマニアが誇る歴史的なサーキット
オーストラリア、タスマニア州のホバート近郊にあるバスカービル・レースウェイは、半世紀以上の歴史を持つ名高い常設サーキットです。自然の地形を活かしたアンフィシアター(円形劇場)のような構造に設計されており、観客にとって最高の視認性を誇るコースとして知られています。
1954年にホバート・スポーティング・カー・クラブによって設立され、カルビン・モリスビー氏から提供された土地に建設されました。1958年2月9日には当時のロバート・コスグローブ州首相によって正式に開所し、初日から2万人もの観衆を魅了しました。現在、オーストラリアで継続的に運営されているサーキットとしては、マウント・パノラマに次いで2番目に古い歴史を誇ります。
Key Facts
- 所在地:タスマニア州オールドビーチ(ホバート北部)
- コース全長:2.010 km
- コーナー数:9箇所
- 開所日:1958年2月1日
- 運営主体:Motorsports Tasmania
- 最高記録:0:48.8269(Josh Kean / Benetton B186)
サーキットの歴史と進化
バスカービルは、その長い歴史の中で数多くの権威あるレースをホストしてきました。かつてはオーストラリア・スポーツカー選手権やフォーミュラ2選手権、さらにはオートバイのロードレース選手権など、多岐にわたるカテゴリーの舞台となりました。
近年では、自動車とオートバイの両方が参加する大規模イベント「バスカービル・ヒストリクス(Baskerville Historics)」が最大の注目を集めており、元V8スーパーカードライバーのグレン・セトン氏のような著名な人物も参加しています。また、2021年にはツーリングカー・マスターズやTCRオーストラリアなどの非選手権ラウンドも開催されました。
施設の近代化に向けた取り組みも積極的に行われています。2012年には「バスカービル財団」が設立され、路面の全面再舗装を目標とした資金調達が進められました。また、2015年にはPepsi Maxがネーミングライツ・スポンサーとなり、「Pepsi Max Baskerville Raceway」として親しまれた時期もありました。
多様な利用形態
現在はタスマニア・サーキット・レーシング選手権や、2時間耐久バイクレースなどの競技イベントのほか、「Raw Challenge」のようなモータースポーツ以外のイベントにも利用されています。また、オートバイの走行会やパブリック・ライド・デーは、オーストラリアでも数少ないクラブ運営の走行会である「Sports Riders Club of Tasmania (SRCT)」によって管理されています。
コースデータとラップレコード
全長約2kmのコンパクトなコースながら、テクニカルな9つのコーナーがドライバーの技量を試します。以下に、主要カテゴリーにおける公式レースの最速ラップタイムをまとめました。
| カテゴリー | タイム | ドライバー | 車両 | 記録日 |
|---|---|---|---|---|
| フォーミュラ1 | 0:48.8269 | Josh Kean | Benetton B186 | 2018/9/23 |
| フォーミュラ5000 | 0:48.8869 | Jason White | McLaren M10A | 2018/9/23 |
| スポーツセダン | 0:51.4048 | Brad Sheriff | Nissan Skyline | 2022/10/22 |
| Trans-Am Australia | 0:53.1265 | Aaron Seton | Ford Mustang | 2021/1/30 |
| TCRツーリングカー | 0:53.9170 | Aaron Cameron | Peugeot 308 TCR | 2021/1/30 |
| Improved Production | 0:56.1829 | Jason House | BMW M3 (E92) | 2024/4/20 |
Frequently Asked Questions
バスカービル・レースウェイはどこにありますか?
オーストラリアのタスマニア州、ホバート北部の郊外であるオールドビーチ(473 Baskerville Rd)に位置しています。
このサーキットの歴史的な価値は何ですか?
1958年に開所し、オーストラリア国内で継続的に運営されているモータースポーツ施設として、マウント・パノラマに次いで2番目に古いという非常に高い歴史的価値を持っています。
現在どのようなイベントが開催されていますか?
「バスカービル・ヒストリクス」やタスマニア・サーキット・レーシング選手権、2時間耐久バイクレースなどのほか、非モータースポーツイベントの「Raw Challenge」なども開催されています。
バイクでの走行は可能ですか?
はい。Sports Riders Club of Tasmania (SRCT) によって、オートバイレースや一般向けの走行会(ライド・デー)が運営されています。
コースの最速記録はどの車両が持っていますか?
2018年9月23日にJosh Kean選手がBenetton B186(F1マシン)で記録した0:48.8269が、フルサーキットの最速公式記録となっています。