太陽系には、地球の軌道に接近し、時には交差する近地球天体(NEO: Near-Earth Object)が数多く存在します。その中でも、(322756) 2001 CK32は、複数の惑星の軌道に関わる非常にダイナミックな動きを見せる小惑星です。この天体は単なる岩石の塊ではなく、その複雑な軌道から天文学的な関心を集めています。

Key Facts

  • 発見: 2001年2月13日にLINEARによって発見されました。
  • 分類: アテン群に属する近地球天体(NEO)です。
  • 特異な軌道: 水星に接近し、金星および地球の軌道を横切る性質を持っています。
  • サイズ: 直径は約800メートルと推定されています。
  • 過去の評価: かつては潜在的に危険な小惑星(PHA)として指定されていました。

軌道上のユニークな特性

(322756) 2001 CK32の最大の特徴は、その極めて多様な軌道上の振る舞いです。この小惑星はアテン群(地球よりも小さな軌道半径を持ちながら、地球の軌道を横切る天体)に分類されます。さらに、金星の共軌道天体として一時的に振る舞う「トランジェント・コオービタル」としての側面も持っています。

また、この天体は水星の軌道にまで深く入り込む「水星接近天体(Mercury grazer)」であり、同時に金星と地球の両方の軌道を横切るという、非常に稀な経路を辿っています。

物理的特性と観測データ

この小惑星の大きさは、アルベド(反射率)を0.05から0.25と仮定した場合、約800メートルと算出されています。絶対等級は19.0であり、サブキロメートル級の比較的小さな天体と言えます。

観測期間(Observation arc)は約4,777日(約13.08年)に及び、これにより軌道計算の精度が高められています。近日点(太陽に最も近づく点)は約0.448 AU、遠日点(最も遠ざかる点)は約1.003 AUとなっており、太陽系内を大きく往来していることがわかります。

(322756) 2001 CK32 の主要データまとめ
項目 数値・詳細
発見日 2001年2月13日
分類 アテン群 / 近地球天体 (NEO)
推定直径 約 800 m
公転周期 0.62年 (約225.6日)
軌道離心率 0.3826145
地球最小接近距離 (MOID) 0.0769248 AU

Frequently Asked Questions

(322756) 2001 CK32はどのような種類の小惑星ですか?

近地球天体(NEO)の一種であるアテン群に属しています。地球の軌道を横切るだけでなく、金星や水星の軌道にも関わる非常に活動的な軌道を持つ天体です。

この小惑星は地球にとって危険なものですか?

過去には「潜在的に危険な小惑星(PHA)」として指定されていましたが、現在はその軌道特性が詳細に観測・分析されています。

金星共軌道」とはどういう意味ですか?

金星とほぼ同じ公転周期を持ち、金星の周囲を回るように移動する天体のことです。2001 CK32の場合、この状態が一時的に現れる「トランジェント(一時的)」な性質を持っています。

どのくらいの大きさがあるのでしょうか?

反射率の想定に基づいた計算では、直径は約800メートルと推定されています。

誰がこの小惑星を発見したのですか?

2001年2月13日に、LINEAR(近地球小惑星探査計画)によって発見されました。