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アメリカがん協会(ACS)の歩みとがん撲滅への取り組み

🗓 2026年8月14日

アメリカがん協会(American Cancer Society, ACS)は、がんの根絶を至上命題として活動する全米規模の非営利団体です。研究への助成、公衆衛生政策の推進、教育活動、そして患者への直接的なサービス提供を通じて、がんのない社会の実現を目指しています。

Key Facts

  • 設立: 1913年5月22日(ニューヨーク州ニューヨーク)
  • 主な目的: がんの予防、研究の推進、および患者支援
  • 研究実績: これまでに53名のノーベル賞受賞研究者に資金を提供
  • 信頼性: Charity Navigatorで最高評価の星4つを獲得
  • 主要イベント: Relay For Life、Making Strides Against Breast Cancerなど

がんへの偏見と戦った設立の歴史

ACSの前身である「アメリカがん管理協会(ASCC)」は、1913年に10人の医師と5人の実業家によって設立されました。当時の社会では、「がん」という言葉を口にすることさえ不適切とされるほど、この病気は恐怖と偏見に包まれていました。このような状況が、早期診断や適切な治療への大きな障壁となっていたため、協会はまず「教育」を最優先課題に掲げました。

啓発活動の一環として、1921年にはサイレント映画『The Reward of Courage』を制作し、定期的な検診の重要性を訴えました。また、専門誌や一般雑誌への寄稿、月刊会報『Campaign Notes』の発行を通じて、医療従事者から一般市民まで幅広く情報を届けました。

1938 American Society for the Control of Cancer poster

1930年代に入ると、ボランティアネットワークの構築が進み、特に「Women's Field Army」と呼ばれる女性ボランティアグループの尽力により、活動参加者は1935年から1938年の間に1万5千人から15万へと急増しました。1928年に採用された「剣と2匹の蛇」のシンボルマークは、科学的・医学的なアプローチと、がん撲滅への強い意志を象徴しています。

現代における活動内容と資金運用

現在のACSは、学術誌『Cancer』や『CA: A Cancer Journal for Clinicians』などの発行に加え、多角的なアプローチでがん対策に取り組んでいます。特に研究分野では、ジェームズ・D・ワトソンらを含む多くのノーベル賞受賞者を支援し、喫煙とがんの因果関係の解明など、医学的なブレイクスルーに寄与してきました。

また、一般市民向けの支援も充実しており、国立がん情報センターを通じて年間100万件の相談に対応しています。資金調達においては、世界的なムーブメントとなったチャリティイベント「Relay For Life」や、乳がん対策のウォーキングイベント「Making Strides Against Breast Cancer」などが大きな役割を果たしています。近年では、プロゲーマーによるチャリティ配信「Gamers Vs Cancer」など、デジタル時代の新しい手法も取り入れています。

ACS Hope Lodge in Manhattan

組織運営面では、2013年にコスト削減のための大規模な再編を行い、地域支部を統合して運営を効率化しました。2023年にはアトランタの本社ビルを売却し、リモートワークや地域オフィスを組み合わせた柔軟なハイブリッド型勤務モデルへと移行しています。

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資金配分の内訳(2023年度)

ACSは透明性の高い資金運用を行っており、Better Business Bureau(BBB)の基準を満たしています。

2023年度 資金配分サマリー
カテゴリー 配分率 主な内容
プログラムサービス 81% 患者支援(52%)、研究(22%)、政策提言(7%)
支援サービス 19% 資金調達(15%)、一般管理費(4%)

がんリスクを低減するための食事指針

ACSは、がん予防のために地中海料理に近い健康的な食事パターンを推奨しています。具体的には、果物、豆類、野菜、全粒穀物などの植物性食品を多く取り入れ、食物繊維を豊富に摂取することを勧めています。タンパク質源としては、魚や鶏肉を優先することが推奨されます。

一方で、赤身肉や加工肉の摂取はがんのリスクを高めるという数十年のエビデンスがあるとして、これらを避けるか制限することを強く推奨しています。また、加糖飲料や高度に加工された食品、精製された穀物の摂取を控えることも重要であると説いています。

評価と透明性

ACSは、外部機関から高い評価を受けています。Charity Navigatorでは最高ランクの星4つ(スコア99/100)を獲得しており、倫理的な慣行と責任ある運営が認められています。また、CandidのプラチナシールやBBBのWise Giving Allianceナショナルチャリティシールも保持しています。

過去には、一部の地域支部における管理費の高騰や、CEOの報酬額を巡る議論などの論争もありましたが、組織的な再編と透明性の向上により、現在は信頼性の高い寄付先として認められています。

Frequently Asked Questions

ACSはどのような方法でがん研究を支援していますか?

研究者への助成金提供を通じて支援しています。これまでに53名のノーベル賞受賞者がACSの資金援助を受けて研究を行っており、多くの救命治療法の発見に貢献しています。

がん予防のために推奨されている食事とはどのようなものですか?

植物性食品(野菜、果物、全粒穀物など)を中心とし、魚や鶏肉を組み合わせた食事です。特に赤身肉や加工肉、砂糖の多い飲料、精製された穀物を制限することが推奨されています。

Relay For Lifeとはどのようなイベントですか?

1985年に始まったACSの代表的な資金調達イベントです。世界的なムーブメントとなっており、集まった多額の寄付金はがん研究や患者支援サービスに充てられています。

ACSの運営の透明性はどのように確認できますか?

Charity NavigatorやBetter Business Bureauなどの第三者評価機関による格付けで確認できます。現在、Charity Navigatorでは最高評価の星4つを獲得しており、高い透明性と責任ある財務管理が証明されています。

ACSは現在どこに拠点を置いていますか?

法的な拠点はジョージア州アトランタにありますが、2023年に本社ビルを売却し、現在は全米に分散した地域オフィスとリモートチームによるハイブリッドな運営体制をとっています。

References

  1. "American Cancer Society sells Atlanta headquarters". Atlanta Business Chronicle. June 22, 2023. Retrieved May 9, 2025.
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  10. Health, National Center for Chronic Disease Prevention and Health Promotion (US) Office on Smoking and (2014), "Fifty Years of Change 1964–2014", The Health Consequences of Smoking—50 Years of Progress: A Report of the Surgeon General, Centers for Disease Control and Prevention (US), retrieved May 16, 2025

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