アドベンチスト・ヘルスケア・シェイディグローブ・メディカルセンターの医療サービスと特徴
米国メリーランド州ロックビルに位置するアドベンチスト・ヘルスケア・シェイディグローブ・メディカルセンターは、地域社会に高度な医療を提供する266床の急性期ケア施設です。1979年に「シェイディグローブ・アドベンチスト病院」として開院して以来、地域のニーズに合わせて進化を続けてきました。現在は、病院やホームヘルスエージェンシーなどを展開する包括的な医療提供システム「アドベンチスト・ヘルスケア」の一翼を担っています。
Key Facts
- 所在地: 米国メリーランド州ロックビル(本部はゲイザースバーグ)
- 収容能力: 266床のライセンス付き急性期病床
- 主要実績: 年間5,000人以上の出産、10万8,000人以上の救急患者に対応
- 専門領域: 高リスク産科、心血管、腫瘍学、整形外科、小児科など
- 運営体制: アドベンチスト・ヘルスケア・システムの一部として運営
高度な専門医療サービス
周産期および小児医療
同センターのバースセンターでは、個室の分娩室や母子室を備え、特に高度なケアを必要とする新生児のためのレベルIII新生児集中治療室(NICU)を運用しています。レベルIII NICUとは、妊娠28週未満の超早産児や体重1,000g以下の超低出生体重児、あるいは複雑な疾患を持つ新生児に対し、新生児専門医や外科専門医による高度な手術や治療を提供できる施設を指します。
心血管および血管治療
心血管ケアにおいて、同センターはメリーランド州内でも数少ない「サイクルIII胸痛センター」の認定を受けており、質の高い救急心疾患治療を提供しています。1996年からは心筋梗塞患者の救命に不可欠なプライマリPCI(経皮的冠動脈インターベンション)を実施しており、迅速な処置(ドア・トゥ・バルーン時間)において全米平均を上回る実績を維持しています。
- 心電図(ECG)、ホルター心電図、負荷試験
- 血管超音波、MRA、CTイメージング、血管造影
- 腹部大動脈瘤(AAA)ステントグラフト術、頸動脈ステント留置術
- ペースメーカーおよび除細動器の植込み、カテーテルアブレーション
- モンゴメリー郡唯一の病院ベースEECP(経皮的心外膜圧迫ポンプ)センターの運営
がん治療と包括的サポート
米国放射線学会(ACR)の認定を受けた放射線腫瘍学センターをロックビルとゲイザースバーグの2拠点に展開し、強度変調放射線治療(IMRT)や前立腺への種植込み療法を提供しています。また、アキリーノがんセンターでは、化学療法や放射線治療だけでなく、栄養相談、リハビリテーション、補完代替医療、サポートグループなど、患者のQOL(生活の質)を高めるための包括的な外来サービスを提供しています。
外科手術と整形外科
約9,300平方メートルの広大な手術ユニットには、16室の手術室、22床の術前ベッド、48床の回復室が完備されています。特に「関節置換センター」では、2010年にモンゴメリー郡で初めてHanaテーブルを導入し、股関節手術における前方アプローチを可能にしました。
地域に根ざした救急医療体制
メインのロックビル施設に加え、ゲイザースバーグには「シェイディグローブ・アドベンチスト救急センター」を設置しています。このセンターは入院設備を持たない救急特化型施設であり、年間に3万6,000人以上の患者を受け入れています。入院が必要な場合は、速やかにメインセンターや近隣の病院へ搬送される体制が整っています。
施設概要まとめ
| 項目 | 詳細内容 |
|---|---|
| 設立年 | 1979年 |
| 病床数 | 266床 |
| 主要設備 | レベルIII NICU、16室の手術室、胸痛センター |
| 年間患者数 | 入院患者6万人以上、救急患者10.8万人以上 |
| 特筆すべき認定 | サイクルIII胸痛センター認定、ACR認定放射線腫瘍学センター |
Frequently Asked Questions
レベルIII NICUとはどのような施設ですか?
超早産児(妊娠28週未満)や超低出生体重児(1,000g以下)、または重篤な疾患を持つ新生児に対し、新生児専門医や外科専門医が高度な医療処置や手術を行える設備を備えた集中治療室のことです。
心血管治療におけるPCIとは何ですか?
経皮的冠動脈インターベンション(Percutaneous Coronary Intervention)の略で、カテーテルを用いて狭窄した冠動脈を広げる治療法です。同センターでは1996年から心筋梗塞患者への迅速な救命処置として実施しています。
ゲイザースバーグの救急センターとメイン病院の違いは何ですか?
ゲイザースバーグのセンターは救急処置に特化した施設であり、入院病床を持っていません。診断の結果、入院が必要と判断された患者は、救急車でメインのメディカルセンターや他の病院へ転院となります。
がん治療においてどのようなサポートが受けられますか?
アキリーノがんセンターでは、医師による診療や化学・放射線治療に加え、看護ナビゲーター、腫瘍専門の管理栄養士、ソーシャルワーカーによるチーム体制で、栄養相談やリハビリ、心理的サポートを提供しています。
股関節手術における「前方アプローチ」とは何ですか?
関節置換センターで導入されているHanaテーブルを用いる手法で、筋肉を極力切らずに前方からアプローチすることで、手術後の回復を早めることが期待される術式です。