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オーストラリア首都特別区(ACT)立法議会の欠員補充制度と履歴

🗓 2026年8月7日

オーストラリア首都特別区(ACT)の立法議会では、議員の死去や辞任によって生じた議席の空き(カジュアル・バカンシー)を埋めるための独自の仕組みが運用されています。この制度は、民主的な正当性を維持しつつ、効率的に議席を補充することを目的としています。

欠員補充の仕組み:制度の変遷

ACT立法議会における欠員補充の方法は、1995年を境に大きく変化しました。現在は、ヘア・クラーク方式(Hare-Clark system)という比例代表制に基づいた特殊な再集計方式が採用されています。

現在の方式:カウントバック(1995年〜)

1995年の導入以降、欠員が出た場合は「カウントバック」と呼ばれる手続きが行われます。これは、前回の選挙時に辞任または死去した議員に投じられた票を再集計し、次点となる候補者を決定して議席を割り当てる方法です。これにより、新たな選挙を実施することなく、有権者の意思を反映した補充が可能となります。

過去の方式:党による指名(1989年〜1995年)

ヘア・クラーク方式が導入される以前は、欠員が生じた場合、その議員が所属していた政党が後任者を指名して任命する形式が取られていました。

主要な事実(Key Facts)

  • 制度の転換点:1995年に指名制からカウントバック制へ移行。
  • カウントバックの定義:前回の選挙結果に基づき、離脱した議員の票を再集計して後任を決める仕組み。
  • 欠員の原因:主に議員の辞任、または死去によるもの。
  • 適用範囲:オーストラリア首都特別区(ACT)立法議会の全選挙区。

欠員補充の履歴詳細

以下に、1989年から現在までに発生した主な欠員補充の事例をまとめます。多くのケースで、同一政党の候補者が後任として選出されています。

ACT立法議会 欠員補充履歴サマリー
期間 補充方法 主な原因 特徴
1989年〜1995年 政党による指名 辞任 所属政党が後任者を直接決定
1995年〜現在 カウントバック 辞任・死去 前回の投票結果に基づき選出

カウントバックによる補充事例(1995年以降)

近年の事例では、2026年に予定されているシェーン・ラッテンベリー氏(緑の党)の辞任に伴うレベッカ・ヴァサロッティ氏への継承や、2023年のジョナサン・デイビス氏(緑の党)からローラ・ナタール氏への継承などが挙げられます。また、2017年にはスティーブ・ドシュポット氏(自由党)の死去に伴い、キャンディス・バーチ氏が選出されました。

指名による補充事例(1989年〜1995年)

制度移行前の事例としては、1994年にルー・ウェステンド氏(自由党)の辞任を受けてビル・ステファニアク氏が、また1990年にポール・ウェイラン氏(労働党)の辞任を受けてテリー・コノリー氏が指名された記録があります。

Frequently Asked Questions

カウントバックとは具体的にどのような仕組みですか?

前回の選挙で、欠員となった議員に投じられた投票用紙を再度確認し、その票が次にどの候補者に流れるかを計算して、最も多くの支持を得た人物を後任とする仕組みです。

なぜ1995年に制度が変更されたのですか?

ヘア・クラーク方式という比例代表制を導入したことに伴い、個別の指名よりも有権者の投票結果をより直接的に反映させるため、カウントバック方式が採用されました。

欠員が生じた場合、必ず同じ政党の人が後任になりますか?

カウントバックの結果、前回の選挙でその議員を支持した有権者の意向が反映されるため、多くの場合で同一政党の候補者が選ばれますが、制度上の決定は票の再集計に基づきます。

指名制とカウントバック制の最大の違いは何ですか?

指名制は「政党の決定」で後任が決まるのに対し、カウントバック制は「過去の投票結果」という客観的なデータに基づいて後任が決まる点にあります。

過去に死去による欠員はありましたか?

はい。例えば2017年に自由党のスティーブ・ドシュポット議員が死去した際は、カウントバックによって後任が決定しています。

References

  1. "Casual vacancies in the Legislative Assembly". Elections ACT. Retrieved 25 November 2016.