世界中の女子サッカーファンが熱視線を送る2027 FIFA女子ワールドカップが、南米のブラジルで開催されます。本大会は、南米サッカー連盟(CONMEBOL)加盟国が初めてホストとなり、南半球での開催は2023年大会に続き2回目となります。開催国ブラジルを除く31の出場枠を巡り、世界6大陸の代表チームが激しい予選を戦っています。
予選プロセスは2025年2月19日にアフリカ(CAF)地区の試合から幕を開けました。記念すべき予選第1号ゴールは、アルジェリアのローラ・タレブ・ミュラー選手が南スーダン戦で記録しています。2027年2月まで続くこの長い道のりは、各大陸の誇りと情熱がぶつかり合う戦いとなります。

Key Facts
- 開催国:ブラジル(自動出場決定)
- 総出場枠:32チーム(ブラジル + 予選通過31チーム)
- 参加チーム数:179チーム(6つのコンフェデレーションから参加)
- 予選期間:2025年2月19日 〜 2027年2月
- 統計(2026年8月6日時点):414試合が行われ、計1,558ゴール(1試合平均3.76点)を記録
- 得点王:シャーリン・コラル、キム・ギョンヨン(共に13ゴール)
大陸別予選の仕組みと現状
FIFAの各コンフェデレーション(大陸連盟)は、独自の大会や予選形式を用いて出場権を決定しています。一部の地域では大陸選手権がそのまま予選を兼ねており、また別の地域では独立した予選トーナメントが実施されています。
アジア(AFC)
「AFC女子アジアカップ2026」が予選を兼ねています。2022年大会の上位3チーム(中国、韓国、日本)と開催国のオーストラリアがシードとなり、予選を勝ち抜いたチームと共に本大会を戦いました。準々決勝に進出した4チームが直接出場権を獲得し、敗退したチームはプレーインマッチを経て、残り2枠の直接出場権とインターコンフェデレーション・プレーオフへの進出を争いました。
ヨーロッパ(UEFA)
UEFAは独立した予選形式を採用しています。まず、2025年UEFA女子ネーションズリーグのランキングに基づき3つのリーグに分かれてリーグ戦を行い、そこから4チームが直接出場を決めました。残りのチームはプレーオフ形式の勝ち抜き戦に挑み、最終的に7チームが直接出場権を手にします。
南米(CONMEBOL)
南米では初めて、ワールドカップ予選のための独立したトーナメントが開催されました。開催国のブラジルを除く9チームがホーム&アウェイの総当たり戦を行い、上位2チームが本大会への切符を掴みました。
北中米・カリブ海(CONCACAF)
「CONCACAF Wチャンピオンシップ」を通じて出場チームを決定します。予選グループを勝ち抜いたチームが、ランキング上位のカナダとアメリカと共に決勝トーナメントを戦い、準々決勝進出者が直接出場権を獲得します。
アフリカ(CAF)
「女子アフリカカップオブネーションズ」が予選を兼ねています。予選ラウンドを経て本大会に進出した16チームが争い、準々決勝まで勝ち進んだ4チームが本大会への切符を手にします。
オセアニア(OFC)
初の独立予選トーナメントを実施しました。ランキング下位チームによる予備戦から始まり、最終的にシングルエリミネーション方式のトーナメントで優勝したチームが直接出場権を獲得しました。
出場決定チームの概要
現在までに、日本やドイツ、スペインといった強豪国が本大会への出場を確定させています。特に日本は、2011年大会の優勝経験を持ち、今回で10回目の出場となります。
| チーム名 | 出場決定方法 | 決定日 | 過去の最高成績 |
|---|---|---|---|
| ブラジル | 開催国 | 2024年5月17日 | 準優勝 (2007) |
| 日本 | AFCアジアカップ準々決勝進出 | 2026年3月15日 | 優勝 (2011) |
| スペイン | UEFA予選グループA3 1位 | 2026年9月9日 | 優勝 (2023) |
| ドイツ | UEFA予選グループA4 1位 | 2026年6月5日 | 優勝 (2003, 2007) |
| コロンビア | CONMEBOLネーションズリーグ優勝 | 2026年6月5日 | 準々決勝 (2023) |
最終決定戦:インターコンフェデレーション・プレーオフ
各大陸の直接枠を逃したチームに与えられる最後のチャンスが、インターコンフェデレーション・プレーオフです。AFC、CAF、CONCACAF、CONMEBOLから各2チーム、そしてOFCとUEFAから各1チームの計10チームが参加します。
このトーナメントでは、過去の成績やランキングに基づき一部のチームにシード権(バイ)が与えられます。2026年11月から2027年2月にかけて行われるこの激戦を勝ち抜いた最終3チームが、ブラジル大会の最後を埋めるパズルのピースとなります。
特記事項:出場停止と辞退
今回の予選では、政治的理由や準備不足による不参加が発生しています。ロシアはウクライナ侵攻に伴うFIFAおよびUEFAの決定により、無期限の出場停止処分を受けており、欧州予選から除外されました。また、コンゴおよびチャドは、準備不足や資金調達の遅れを理由に、試合開始前に辞退を表明しました。
Frequently Asked Questions
ブラジルは予選を戦う必要がありますか?
いいえ。ブラジルは開催国であるため、自動的に本大会への出場権を獲得しています。そのため、南米予選(CONMEBOL)には参加していません。
インターコンフェデレーション・プレーオフとは何ですか?
各大陸の予選で直接出場枠を逃したチームが集まり、残りの出場枠を争う最終決定戦のことです。異なる大陸の代表チーム同士が対戦し、最終的に3チームが本大会へ進出します。
日本代表はどのようにして出場を決めましたか?
2026年AFC女子アジアカップの準々決勝に進出したことで、直接出場権を獲得しました。
予選で最も得点を挙げている選手は誰ですか?
2026年8月6日時点の統計では、シャーリン・コラル選手とキム・ギョンヨン選手がそれぞれ13ゴールを記録し、得点ランキングのトップに並んでいます。
ロシアが予選に参加していないのはなぜですか?
2022年2月28日に、ウクライナ侵攻を受けてFIFAおよびUEFAから無期限の出場停止処分を受けたため、今回の予選プロセスからも除外されています。
References
- ↑ Due to differing group sizes, results against fourth-place teams are not considered when ranking runners-up.