2021年は、地球上の多くの大陸で激しい森林火災(ワイルドファイア)が頻発した年となりました。特筆すべきは、年の中盤に差し掛かった時点で、すでに過去の記録を上回る規模の火災が発生していたことです。この背景には、気候変動に伴う極端な気象現象があり、深刻な干ばつや記録的な熱波が火災の規模を拡大させ、その激しさを増幅させる要因となりました。
主要な事実(Key Facts)
- 発生地域: アフリカ、アジア、ヨーロッパ、北米、南米、オセアニアの全大陸で発生。
- 主な要因: 気候変動による干ばつや熱波などの異常気象が火災を激化させた。
- 規模: 2021年半ばまでに、過去の火災シーズンを凌ぐ規模に達していた。
- 広域影響: 火災による煙やヘイズ(煙霧)が、発生地から遠く離れた地域まで到達した。
地域別の火災発生状況
北米大陸:広範囲にわたる甚大な被害
北米では、カナダのブリティッシュコロンビア州からメキシコのヌエボレオン州まで、広範な地域で火災が発生しました。特に米国では、カリフォルニア州やオレゴン州、ワシントン州などの西海岸に加え、コロラド州のボルダー郡やテキサス州、カンザス州、さらにはミネソタ州のグリーンウッド火災やアイダホ州のスネークリバー複合火災など、内陸部でも深刻な被害が報告されました。アリゾナ州では、タイガー火災などの激しい炎が夜間でも視認できるほどでした。

これらの火災による影響は局所的なものに留まらず、西海岸で発生した火災の煙が、遠く離れたマサチューセッツ州リトルトンまで届き、空を霞ませる事態となりました。

ヨーロッパとアジア:乾燥によるリスク増大
ヨーロッパでは、ギリシャ、フランス、イタリアで大規模な火災が発生し、特にギリシャではアッティカ地方への拡大に伴い、多くの村で避難指示が出されました。また、キプロスのリマソールでは、ここ数十年で最悪と言われる火災が発生し、国際的な支援が必要となる状況に陥りました。

アジア地域においても、ロシアやトルコ、イスラエルで火災が相次ぎました。インドでは、シムリパル森林やズコ渓谷などで火災が記録されています。
その他の大陸:アフリカ、南米、オセアニア
アフリカではアルジェリアや、南アフリカのケープタウンにあるテーブルマウンテンで火災が発生しました。ケープタウンのシティボウル周辺では、消防車が急行する中、街を覆うほどの煙が上がりました。

南米では、アルゼンチンとチリの両パタゴニア地域で火災が発生。また、オセアニアでは2020年から2021年にかけてのオーストラリアのブッシュファイア(森林火災)シーズンが続き、ウーロルーなどの地域で被害が出ました。
2021年 世界の森林火災まとめ
| 大陸 | 主な発生国・地域 |
|---|---|
| 北米 | 米国(CA, AZ, CO, ID, MN, TX等)、カナダ(BC州)、メキシコ |
| ヨーロッパ | ギリシャ、フランス、イタリア、キプロス |
| アジア | ロシア、トルコ、イスラエル、インド |
| アフリカ | アルジェリア、南アフリカ |
| 南米 | アルゼンチン(パタゴニア)、チリ(パタゴニア) |
| オセアニア | オーストラリア |
よくある質問(FAQ)
2021年の森林火災が特に激しかった理由は?
気候変動の影響により、深刻な干ばつや激しい熱波といった異常気象が増加したためです。これにより植生が乾燥し、火災が発生しやすく、かつ燃え広がりやすい条件が整っていました。
北米の火災はどの範囲で発生しましたか?
カナダのブリティッシュコロンビア州から、米国の西海岸(カリフォルニア、オレゴン、ワシントン)、内陸部(コロラド、アイダホ、ミネソタ、テキサスなど)、そしてメキシコのヌエボレオン州まで、非常に広範囲に及びました。
火災の影響は発生地以外にも及びましたか?
はい。例えば、米国西海岸の火災による煙(ヘイズ)が、数千キロ離れたマサチューセッツ州まで到達し、大気質に影響を与えた事例が報告されています。
ヨーロッパで特に深刻だった地域はどこですか?
ギリシャではアッティカ地方などで村々の避難を伴う大規模な火災が発生し、キプロスではここ数十年で最悪レベルの火災に見舞われました。
南半球でも火災は発生していましたか?
はい。南米のアルゼンチンとチリのパタゴニア地域や、オーストラリアのブッシュファイアシーズンなど、南半球でも深刻な火災が記録されています。
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